米ネバダ州ラスベガスで今月7日(以下、現地時間)から10日まで開催されている家電・デジタル機器の展示会「2008 International CES」。今回のCESの主役は間違いなく薄型テレビだと思うが、会場内でチラホラと見かけたゲーム・おもちゃ関連に注目してみた。
「Gaming Showcase」はゲームそのものよりも周辺機器が強め
CESでは、扱う製品やサービスを元にいくつかのカテゴリーが設定されている。無線機器などを扱う「Wireless World」や音響関係を扱う「HomeTheater」などで、有名メーカーの製品はCentral Hallに集められているようだが、中小メーカーの製品などは、カテゴリーごとに決められた場所に集まっている。そのカテゴリーのうちのひとつ、「Gaming Showcase」ではもちろんゲームに関する製品が集まっているのだが、日本で言うゲームと、北米でのゲームでは意味合いが異なり、おもちゃも含めた全体として指すようだ。
そのため、ゲームソフト自体の紹介はほとんどなく、おもちゃも含めたゲーム周辺機器が多く展示されていた。細々としたブース分けの中で、雑多に製品が置いてあるのが、北米っぽい。
大量に、そしてごちゃごちゃに展示されていたおおちゃの中でも、今回は特に気になったアイテムを紹介しよう。
誰でもエアギターのヒーローになれる! 「Guitar Hero」
会場をフラフラと歩いていると、耳に飛び込んできたディストーションのかかったギターリフの音。一瞬だけパンクロッカーだった筆者が慌てて駆けつけると、そこには会場を盛り上げているチリチリの長髪が美しい、典型的なアメリカンロッカーの姿が。しかし、手にはギターがない。
どうやら、腰につけたバックルの前でギターを弾く仕草をすることで、付属のアンプから音が出せる「エアギターアイテム」のようだった。その名も「Guiter Hero」(ギターヒーロー)。って、ちょっと待て。すでに同名のゲームがあるけど、その名前は大丈夫なのか?
体感デバイスも熱い
会場の各所で見られたのが、ゲーム用の体感デバイス。ヘッドマウントディスプレーを装着して、左を向くと画面内の視点も左に動いたり、油圧ショックアブソーバーを利用してゲーム中の状態を再現する、といった大掛かりなものまで多様に置いてあった。
まるでゲームセンターにある大型筐体のような「Virtual GT」。稼動部分こそないものの、背面のマフラーからは排気音が別途出るようになっていた。また、何に使うのかわからないがスイッチが多くてGTカーっぽい
元祖プロゲーマー「Fatal1ty」が登場したクリエイティブブース
「SoundBlaster」シリーズなどでおなじみのクリエイティブのブースでは、数々のゲームで世界一に輝いた、元祖プロゲーマー「Fatal1ty」(フェイタリティ)氏が登場し、来場者とFPSゲームによる対決を行なっていた。対決といっても、そのまま戦ったのではまともに戦える相手ではないので、Fatal1ty氏にはルーレットにより、さまざまなハンデが与えられることに。
筆者が見ていたときには、キーボードが1枚の板に備え付けられ、左手でギターのフレットを押さえるようにキーボードを操作し、右手でピックを持つようにマウスを操作する状況でプレイしていた。
しかし、そんな状態でも1ショット1キルで確実に相手をしとめていくFatal1ty氏。まさに鬼神のごとくといった強さで、次々と来場者を返り討ちにしていた。ええい! 米国のプロゲーマーは化け物か!
