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クールな自作Widgetがサクッと完成!!

Dashcodeをはじめよう

2008年01月08日 19時02分更新

文● 柴田文彦

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2. Dashcodeのツール構成


実際にウィジェットの作成に入る前に、Dashcodeの持つ機能、ツール類をひと通り紹介しておく。何がどこにあるのかわかっていれば、スムーズに使いこなすことができる。



分割されたウィンドウや各種パレットの機能を知る

 Dashcodeは、一般的なアプリケーション開発ツールに比べれば、それほど込み入った構成になっているわけではない。しかし、初めてこの種のツールを使う人にとっては、何がどこにあって、それぞれどんな機能を持っているのか、なかなか理解しにくいだろう。

 まず、Dashcodeは「アプリケーション」フォルダーにインストールされるわけではない。「Xcode」を組み込むと起動ディスクの直下に作成される「Developer」→「Applications」フォルダーにある。起動すると表示されるテンプレートの中から目的に最も近いものを選んで実作業に入ろう。

 プロジェクトウィンドウは、設定にもよるが、大きく4つの領域に分かれており、それぞれ別々の機能を備えている。またこのウィンドウの上部ツールバーにある「インスペクタ」「ライブラリ」から開くパレットにも重要な機能が分散している。


豊富なテンプレート

Dashcode

あとで詳しく説明するように、Dashcodeには全部で10種類のテンプレートが用意されている。ここではまず、最もプレーンな「カスタム」を選んで、白紙に近いプロジェクトを作成してみよう


プロジェクトウィンドウの構成

Dashcode

(1) 左上の領域にはウィジェットの構成要素が並ぶ。ここで選択した要素の内容を、右上のメインの領域に表示し、その場で編集可能にする仕組みだ (2) 左下の領域にはデフォルトで「ワークフローステップ」が表示されている。ここで示された手順に従って上から順に作業していけば、ウィジェットが完成する (3) 右上の領域は、左上の領域で選んだ要素の内容が表示される。選択した要素によってウィジェットのプレビューや背景画像、属性の設定項目などを編集できる (4) デフォルトでは何も表示されていないが、ツールバーの「表示」メニューまたは下辺のボタンによって、ソースコードエディターなどを開いて利用できる


「インスペクタ」パレット

「インスペクタ」ボタンをクリックして開く「インスペクタ」パレットでは、ウィンドウのサイズやボタンの外観などの選択しているオブジェクトに合わせて、さまざまな情報を表示/設定できる


「ライブラリ」パレット

メインウィンドウのツールバーにある「ライブラリ」ボタンをクリックして開く「ライブラリ」パレットには、ウィジェット上に配置できる部品が並ぶ。基本的なボタンからQuickTime Playerまで、さまざまな機能を用意している


動作確認/デバッグ機能

Dashcode

メインウィンドウは、そのままウィジェットの動作確認や、デバッグ環境としても機能する。この場で実際に動かして操作し、エラーが発生すれば、ただちに修正、すぐにテストを続行できるので快適だ


(次ページに続く)

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