5. テンプレートカタログ
Dashcodeには、ほとんど白紙状態の「カスタム」を含めて全部で10種類のテンプレートが用意されており、さまざまな機能を備えたウィジェットを簡単に作成できる。以下には、それぞれのテンプレートをそのまま使って作成したウィジェットを示し、その機能の概要を解説した。気になるものをカスタマイズしてみよう。
カウントダウン
イベントまでの日数、時間を刻々と表示
あらかじめ設定したイベントまでの残り時間を日数/時間/分/秒で刻々とカウントダウン表示するテンプレート。iCalと同期して、次のイベントの日時を自動的に取得することも可能
マップ
Googleマップをウィジェットとして表示
あらかじめ設定した住所を中心としてGoogleマップ地図を表示する。もちろん、その場で拡大/縮小したり、ドラッグ操作で表示領域をずらすことも可能。表示内容も「地図」「航空写真」「地図+写真」のボタンで切り替えることができる
RSS
フィードされた記事を表示
指定したURLのRSSフィードを読み込み、記事のヘッドラインを表示する。スクロールバーがあるので、ウィジェットのサイズに収まらない情報も、スクロールして閲覧可能だ。複数の記事も連続して表示する。裏面のオプションで表示する記事の長さを調節できる
ポッドキャスト
専用ラジオのように使えるプレーヤー
指定したURLのポッドキャストを読み込んで再生する。「feed://」で始まるRSSフィードを登録しよう。更新を確認する頻度も設定できる。いつも聴いているポッドキャストがある場合は、専用ラジオのように使えるので、これだけでも実用的だ
Photocast
フレームの中に最新の写真を表示
iPhotoのフォトキャスト機能によって配信される写真を取得し、スライドショーのように順に表示する。PhotocastのURL以外に、写真を更新する頻度、表示を切り替える際のトランジションとその方向などがカスタマイズできる
Quartz Composer
コンポジションを表示する
あらかじめ設定したコンポジションをずっと表示し続ける。表示するコンポジションは、Quartz Composerを使っていかようにもカスタマイズできる。OS Xの標準スクリーンセーバーにあるように、RSSフィードをグラフィカルに表示するといった応用が可能だ
ビデオPodcast
最新のエピソードをその場で再生
設定したURLからフィードされるビデオポッドキャストのエピソードを読み込んで、その場で再生する。カスタマイズ可能な項目は少なく、フィード元のURLと、最新情報の確認の頻度くらい。それ以外はプログラミングが必要だ
ゲージ
システムの状態を常に監視
CPUへの負荷のかかり具合やハードディスクの動作状態、ネットワークへのアクセス状況などを監視して表示する。カスタマイズして別の情報を表示するようにするには、JavaScriptのコードを修正する必要がある。もちろん、表示機能の変更も可能だ
デイリーフィード
1画面でひとつの記事を表示するRSSリーダー
「RSS」のテンプレートと同じく、指定したURLのRSSフィードを読み込み、記事を表示する。ただし一度に表示できるのはひとつの記事だけなので、次々と更新されるニュースなどよりも、比較的更新頻度の少ない記事に向いている
(MacPeople 2007年12月号より転載)