「これだ!」と思う企業を見つけたら、その企業が求人を行なっているか確認したうえで、さっそくアプローチしてみましょう。最近では、自社サイトや求人サイトの応募フォームからエントリーを受け付ける企業が増えましたが、そうした企業でも後に履歴書や職務経歴書を提出させるところが大半です。応募書類は、ビジネスマナーやルールに従うのはもちろんのこと、「ぜひ入社したい」という熱意が相手に伝わるよう、読みやすく丁寧に書きましょう。特に職務経歴書は、これまで培ってきたキャリアをアピールするために欠かせない重要なプレゼンテーション・ツールです。「どんな部署で、どんな仕事をしてきたのか」「そこでは、どんな経験やスキルを身に付けたか」などキャリアの棚卸しをしっかりすれば、書類作成もスムースに行なえます。
企業は、履歴書や職務経歴書から求職者のキャリアや人柄を読み取ろうとします。つまりそれを読めば、あなたの人物像が自然にイメージできるくらいの情報が豊富に盛り込まれていなければ、応募書類としての意味はありません。「詳しいことは面接の時に説明すればいいや」などと考えず、記入項目は空白欄を作らないようすべて記入し、あなたの魅力や誠実さをしっかりアピールしましょう。
採用担当者は履歴書のここを見る!
- 丁寧に書いてあるか
- 志望動機に説得力があるのか
- 職務経歴書の専門性は明確か
採用担当者のチェックポイント
相手が知りたいことを提供する
履歴書や職務経歴書といった応募書類は、自分という「商品」を売り込むための最適なプレゼンテーション・ツールですが、相手が知りたい情報が盛り込まれていなければ面接に呼ばれることはありません。ここでは、採用担当者がどんなことを知りたくて、どのような目線で応募書類をチェックしているのか解説していきましょう。
何より丁寧に書くこと。
誠実さや礼儀正しさが必要不可欠
特に人気企業の場合は、膨大な数の応募書類が寄せられます。つまり、担当者が書類に目を通した瞬間、書かれている内容が理解できなければ、読み飛ばされてしまう可能性が高いのです。また、いくら経験が豊富でスキルが高くても、書類の書き方がいい加減であれば、相手に与える印象は著しく低下します。実は、採用担当者が最初に読み取るのは、その人の誠実さや礼儀正しさといった人間性なのです。
履歴書では志望動機が
重要視される傾向が強い
企業はできるだけ長期間、一緒に働いてくれる人を求めています。そこで重視されるのが、「志望動機」です。採用担当者は、志望動機に書かれている内容から、入社後の定着率を予想します。したがって、ここではキャリアアップを目指したプラス思考の転職であることを最大限アピールすることが大切です。
職務経歴書の読みやすさは当たり前。
専門性や強みが明確なほど高評価
採用担当者が求める職務経歴書は、読む側の視点に立って書かれたものです。しかし、これだけでは好印象を与えるまでには至りません。むしろ読みやすいのは当たり前と思ってください。担当者が評価するのは、その人の専門性や強みといったアピールポイントです。さらに、配属された部署や携わったプロジェクトで、「どんな役割を果たしたのか」「どんな創意工夫をしたのか」といった仕事に対する姿勢が明確なほど、高い評価が得られます。
こんな書類は嫌われる!
- しわが入り混じった応募書類は、瞬時に「粗雑な人」という印象を与えてしまいます。
- 仕事の成果について書かれている場合は、それが本人の努力によるものなのか、所属していたグループの功績なのかはっきりしないと、あいまいな印象を与えてしまいます。
- 空白欄が目立つのはマイナスポイント。老舗メーカーや大手企業ほど、書かれている内容以外の細かい部分までチェックするようです。