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ソニー、一体型デスクトップ「VAIO type L」の春モデルを発表

2008年01月08日 15時00分更新

文● 編集部 小西利明

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19インチ LMシリーズ&22インチ LTシリーズ

VGC-LM71DB

19インチワイド液晶ディスプレーと地デジチューナー搭載の「VGC-LM71DB」

 19インチワイド液晶ディスプレー一体型のVGC-LMシリーズは、Core 2 Duoプロセッサーを搭載するLM71シリーズ2機種と、Celeronプロセッサー搭載の「VGC-LM51DB」の3機種がラインナップされている。

 透明な額縁の中央にワイド液晶ディスプレーと本体部を内蔵したデザインは、従来機種と同様で、壁掛けも可能(100mm VESAマウント)となっている。カラーは写真の1色のみ。キーボードとマウスはワイヤレスタイプで、FeliCaリーダー/ライターをキーボード左側に内蔵している。ハードウェア性能が若干強化された以外は、スペック面は秋冬モデルから大きな変更点はない。

 搭載する液晶ディスプレーの解像度は1440×900ドット(WXGA+)。最上位機種の「VGC-LM71DB」は、Core 2 Duo T7250(2GHz)と、標準で2GBのメモリーを搭載する。内蔵HDDもデジタル放送対応モデルにふさわしく、500GBの容量を備える。GPUはIntel GM965 Expressチップセット内蔵機能(GMA X3100)を使用する。LJシリーズ同様に無線LAN機能(IEEE 802.11b/g対応)を内蔵するが、バッテリーは搭載しない。全機種ともOffice Personal 2007をプレインストールする。

 VOMモデルでは、CPUにCore 2 Duo T7500(2.20GHz)を選択可能なほか、GPUとしてNVIDIA GeForce 8400M GT(ビデオメモリー256MB)を選択できる。さらに記録型Blu-rayディスクドライブ(以下BDドライブ)やIEEE 802.11a/b/g/n(ドラフト2.0)無線LANを内蔵できるなど、ハイスペックな構成が可能となっている。

 主な仕様は以下のとおり。

VGC-LM71DB
CPU:Core 2 Duo T7250(2GHz)|メモリー:DDR2-667 2GB|グラフィックス:Intel GM965 Expressチップセット内蔵
ディスプレー:19インチワイド 1440×900ドット|HDD:500GB|光学ドライブ :DVDスーパーマルチドライブ|TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵|無線通信機能:IEEE 802.11b/g
サイズ:幅574×奥行き331×高さ277mm(本体最大傾斜時)| 重量:約8.3kg|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:約26万円前後
VGC-LM71B
メモリー:DDR2-667 1GB|HDD:320GB|TV機能:搭載せず|それ以外の主な仕様はVGC-LM71DBと同等
予想実売価格:約23万円前後
VGC-LM51DB
CPU:Celeron 540(1.86GHz)|メモリー:DDR2-533 1GB|HDD:500GB|TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵|それ以外の主な仕様はVGC-LM71Bと同等
予想実売価格:約22万円前後
VGC-LM91S(VOMモデル)
CPU:Core 2 Duo T7500(2.20GHz)、Core 2 Duo T7250(2GHz)、Celeron 540(1.86GHz)|メモリー:DDR2-667 1~4GB|グラフィックス:GeForce 8400M GT、Intel GM965 Expressチップセット内蔵
HDD:250~750GB|光学ドライブ :記録型BDドライブ、DVDスーパーマルチドライブ|TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵、または搭載せず|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n、IEEE 802.11b/g|それ以外の主な仕様はVGC-LM71DBと同等
価格:16万9800円から


VGC-LT81DB

22インチのWSXGA+液晶ディスプレーを搭載する「VGC-LT81DB」

 2007年秋冬モデルで新登場した(関連記事1)、22インチワイド液晶ディスプレー(1680×1050ドット)搭載モデルのLTシリーズは、メモリー搭載量が標準で2GBになった以外の変更点はない。

 透明な額縁にディスプレーが浮かんだ一体型筐体(壁掛けにも対応)に、ワイヤレスキーボード&マウスのセットという構成にも変更はない。2機種がラインナップされ、両機種とも地上デジタル放送チューナーを内蔵する。上位機種の「VGC-LT81DB」は、標準で記録型BDドライブを内蔵するほか、CPUにCore 2 Duo T7500(2.20GHz)、GPUにGeForce 8400M GTを搭載するなど、高いスペックを備える。

 VOMモデルではさらに強力なCPUが搭載可能で、最新のCore 2 Duo T9300(2.50GHz)が選択可能となっている。また、VOMモデルではHDDを2台内蔵でき、最大で1.5TB(750GB×2)を内蔵可能である。そのほかの主な仕様は以下のとおり。

VGC-LT81DB
CPU:Core 2 Duo T7500(2.20GHz)|メモリー:DDR2-667 2GB|グラフィックス:GeForce 8400M GT
ディスプレー:22インチワイド 1680×1050ドット|HDD:500GB|光学ドライブ :記録型BDドライブ|TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n
サイズ:幅643×奥行き368×高さ298mm(本体最大傾斜時)| 重量:約9.7kg|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:約33万円前後
VGC-LT71DB
CPU:Core 2 Duo T7250(2GHz)|グラフィックス:Intel GM965 Expressチップセット内蔵|光学ドライブ :DVDスーパーマルチドライブ|それ以外の主な仕様はVGC-LT81DBと同等
予想実売価格:約28万円前後
VGC-LT91S(VOMモデル)
CPU:Core 2 Duo T9300(2.50GHz)、Core 2 Duo T7250(2GHz)、Celeron 540(1.86GHz)|メモリー:DDR2-667 1~4GB|グラフィックス:GeForce 8400M GT、Intel GM965 Expressチップセット内蔵
HDD:250GB~1.5TB(750GB×2)|光学ドライブ :記録型BDドライブ、DVDスーパーマルチドライブ|TV機能:地上デジタル+アナログ放送チューナー内蔵、地上デジタル放送チューナー内蔵、または搭載せず|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n、IEEE 802.11b/g|それ以外の主な仕様はVGC-LT81DBと同等
価格:17万9800円から

共通のソフトウェア仕様

 type Lシリーズ共通の特徴だが、地上デジタル放送チューナーを内蔵する機種には、VAIO独自のテレビ録画・視聴ソフト「VAIO Video Explorer」(関連記事2)が搭載されている。同ソフトでは録画された番組内容に関するメタデータを録画後に取得し、放送された順に沿って関連情報やリンクを提示する機能を備える。さらに、ダビング10にも対応の予定である(後日アップグレードプログラムで提供)。

 また、記録型BDドライブ搭載機種の場合、DVD/BD記録ソフトとして、新しい「Click to Disc Editor」が付属している。同ソフトでは、BD-Jディスクと呼ばれるJavaアプリケーションを組み込んだオリジナルBDを作成できる(従来同様にDVD/BDAV/BDMVも作成可能)。

DVD/BD作成ソフト「Click to Disk Editor」

BD-Jディスク作成など、新機能が加わって一新されたDVD/BD作成ソフト「Click to Disk Editor」

 BD-Jディスクでは、記録された動画や静止画をさまざまなメニューや表示形式(カレンダー形式、サムネイルを動画上にオーバーラップなど)で表示できる。また、動画/静止画の追記も可能となっている。メニュー表示などを実現しているのはJavaアプリケーションであるため、追記したデータでも問題なくメニュー上に表示できるわけだ。

BD-Jディスクのイメージ画面

BD-Jディスクのイメージ画面。再生中の動画/静止画の上に、ほかのチャプターの動画/静止画がサムネイルでオーバーラップ表示される

 ただし、再生互換性については制限があり、本稿執筆時点ではVAIOシリーズ搭載の「WinDVD BD」と、プレイステーション3(システムソフトウェアのアップグレードが必要)で互換性を確認としている。ソニー製のBDレコーダー(BDZ-T50/T70/L70/X70)については、一部機能で不具合がある。

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