ケータイともつながるSDオーディオプレーヤ
Bluetooth対応が魅力「D-snap SV-SD950」
2007年12月21日 17時52分更新
Bluetoothに対応することで、音楽の楽しみ方の自由度をグッと高めたのがSDオーディオプレーヤ「D-snap SV-SD950」である。単に外出先でイヤフォンで聴くだけでなく、ケータイやコンポ、カーステレオとつながることでさまざまな楽しみ方を実現した本製品の魅力に迫りたい。
松下電器産業からリリースされた「D-snap SV-SD950」は、ノイズキャンセリング機能である「騒音キラー」を搭載したSDオーディオプレーヤだ。本体は35×12.3×91.3(W×D×H)mm/38gと、とにかくコンパクトかつ軽量で、気軽にポケットに入れて持ち運べる。そして大きな特徴のひとつとなっているのが、Bluetoothへの対応である。
D-snap SV-SD950とBluetooth経由でつなげられるのは、ケータイやHDD内蔵SDミニコンポ「D-dock SC-SX950」、カーナビなどとなっている。ではBluetoothでそれらの機器と接続することでどういったメリットがあるのだろうか。
まずケータイだが、D-snap SV-SD950はケータイのハンズフリーBluetooth機器として利用することが可能だ。携帯型オーディオプレーヤを使って外出先で音楽を聴いているとき、ケータイの着信に気付かず電話に出られなかったという経験はないだろうか。もちろんケータイにはバイブ機能もあるが、衣服のポケットに入れていても歩いているときには気付かないケースも少なくない。しかしあらかじめケータイにD-snap SV-SD950をハンズフリーBluetooth機器として登録しておけば着信があるとそれを音で知らせてくれるわけだ。さらにディスプレーには相手の電話番号やケータイの電話帳に登録されている名前などの情報が表示されるため、ケータイを取り出すことなく誰からの着信かを把握できる。
さらに便利なのが、D-snap SV-SD950にある「受話器」ボタンを押せば、そのまま通話可能だという部分。「相手の声はイヤフォンで聞けても、こちらの声を相手に伝えるためのマイクはどこにあるの?」と疑問に思うかもしれない。ここでポイントになるのが、ノイズキャンセリング機能である。D-snap SV-SD950は、検知した周囲の雑音の位相を反転させることによって、クリアな音を実現している。この雑音の検知にはイヤフォンに組み込まれたマイクが利用されているが、このマイクを通話用に使うのである。口から遠いのでキチンと音声を拾ってくれるのか心配になるが、実際に利用してみると何ら問題なく会話することができた。ちなみに、ケータイの000番に登録されたメモリーダイヤルのみという制限はあるが、ケータイを経由して発信することも可能となっている。
さらに着うたフルなどケータイに保存された音楽のほか、著作権保護技術であるSCMS-Tに対応しているためワンセグ放送の音声をD-snap SV-SD950で聴くこともできる。着うたフルやワンセグ放送を楽しむために、普段利用している携帯型オーディオプレーヤーのイヤフォンをケータイにつなぐためのアダプタを持ち歩いている人は多いと思うが、D-snap SV-SD950とBluetooth対応のケータイを組み合わせれば、アダプタを持ち歩いたり、イヤフォンのケーブルを差し替えたりすることなくシームレスに連携できるメリットは大きい。
ミニコンポであるD-dock SC-SX950との組み合わせも強力だ。それぞれの機器で双方向に音楽を伝送することが可能なため、D-snap SV-SD950内のSDカード上の音楽をD-dock SC-SX950のスピーカで聴けるほか、逆にD-dockで再生中の音楽をD-snap SV-SD950のイヤフォンで聴くこともできる。このほかカーナビとのBluetooth経由での連携も可能で、場所によってイヤフォンやスピーカ、あるいはカーステレオと再生環境をダイナミックに切り替えられるメリットをぜひ実感してほしい。
