クリスマスといえばプレゼント、プレゼントといえばDX超合金(古いか?)、DX超合金といえばロボット、ということで今週は日米で人気を博した変形ロボット玩具シリーズ「トランスフォーマー」の実写映画版が登場! そして、初期の劇場版3部作を収録した「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス」はガンダム初心者も必見。ロボットつながりということで、“なんちゃって”ロボット映画「女子高生ロボット戦争」も紹介する。
米空軍全面協力!! 男のロマン満載の
「トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション」
トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
DVD発売:パラマウント ジャパン
価格:4179円
発売中
発売日:2007年12月19日
http://www.paramount.jp/
正直すまんかった! 「トランスフォーマー」実写映画化の報を受けた際、クレジットにマイケル・ベイの名前を見つけ、落胆してすまんかった! ありがとう、日本人男子の大好物を立派な映画に仕上げてくれて。あんた男だよ!(いや、礼は製作総指揮のスピルバーグに言うべきか……)
「変身シーンが凄い」だの「戦闘シーンが大迫力」だの、本作を語るときに出てくるキーワードはVFXに関するものばかり。確かに凄い。ハンパなく凄い。マイケル・ベイ特有の揺れまくるカメラワークは好みの分かれる所だと思うが、これは臨場感を演出したってことで納得しよう。でも今のハリウッドの技術をもってすれば、他の監督が撮ったとしても、ある程度のクオリティにはなったはずだ。
大ヒットした理由は破天荒な設定を丸め込む、ファンタジー満載のストーリーがあったからこそ。「バッドボーイズ」に「アルマゲドン」、マイケル・ベイの撮った映画を観ればわかるとおり、彼は完全なるマッチョ志向。もしマイケル・ベイの好きなようにさせていたら、主人公はハーレーに乗ったアウトサイダーになっていたかもしれない。
しかし、ここにスピルバーグがいたからこそ、主人公はオタクになり、しかも学校イチ人気者のチアリーダーをモノにするという、ある意味トランスフォーマーの存在よりもあり得ないファンタジーが生まれたのだ(と思う)。
正月休みに家族や親戚とワイワイ言いながら見るのに最適な作品。だが甥っ子などといっしょだと、トランスフォーマーのあまりのカッコよさにオモチャをねだられる危険性も高い。くれぐれもご注意を。
なお、Blu-rayディスク版はないのだが、HD DVD版(4935円)が同時発売となっている。再生環境を持っている人がどれほどいるかわからないが、本作品自体がものすごい迫力なので、できればハイビジョン画質で楽しみたい。
この連載の記事
-
第43回
AV
スーパースター軍団の先駆者「ペレを買った男」 -
第42回
AV
嫌いな同僚も同志!「俺たちフィギュアスケーター」 -
第41回
AV
24時間バカを貫け「ハードコア関白宣言」 -
第40回
AV
数万の言葉より一筋の血のり「魁!!男塾」 -
第39回
AV
人気レスラー成功の秘訣は話術?「ストーンコールド」 -
第38回
AV
「AVP2」から学ぶ出世会話術 -
第37回
AV
今、モテるのはゾンビ系男子!?「ゾンビーノ」 -
第36回
AV
ベオウルフみたいに勝負服はマッパで! -
第35回
AV
アメリカ医療の惨状に絶句!? 「シッコ」など3作品 -
第34回
AV
有野課長だけで懐ゲーは語れない! ファミコン世代必見の3作品 -
第33回
AV
人間の生む恐怖をファンタジックに描く! 大人のための「グロテスク・ファンタジー」映画3作品 - この連載の一覧へ