米エヌビディア社(NVIDIA)は17日(現地時間)、米インテル社の最新CPUとPCI Express 2.0に対応するチップセット「nForce 700i SLI」シリーズを発表した。ハイエンド向けの「nForce 780i SLI」と、下位モデルの「nForce 750i SLI」がラインナップされている。
nForce 700iシリーズは、現行のCore 2 Duo/Quad、Core 2 Extremeに加えて、45nmプロセス世代のCore 2 Duo/Quad(コード名Yorkfield、Wolfdale)に対応するチップセット。nForce 780iの場合、メモリーコントローラーを内蔵する「nForce 780i SLI SPP」と、シリアルATAインターフェースやGigabit Ethernetコントローラーを備える「nForce 780i SLI MCP」、さらにPCI Express 2.0ブリッジ「nForce 200」の3チップで構成される。
nForce 780i自体は、第1世代のPCI Expressにしか対応しない(PCI Express x1が2系統)。そのため、“SLIエクステンダー”と称するnForce 200を組み合わせることで、PCI Express 2.0対応(PCI Express x16を2系統)を実現している。nForce 200でPCI Express x16の2スロット分に対応するのに加えて、I/OハブであるnForce 780i SLI MCP側でさらにPCI Express x16(1.0)を1スロット分対応しているため、合計で3スロット分のPCI Express x16に対応し、13日(現地時間)に発表されたグラフィックスカード3枚差し規格「3-Way SLI」(関連記事)を実現可能なチップセットとなっている。FSBのクロック周波数は1333MHzに対応。メモリーは最高でDDR2-1200(JEDEC規格ではない)に対応する。
一方のnForce 750iは、nForce 200側でPCI Express 2.0対応のx16を1系統、x8を1系統サポートする。2枚のグラフィックスカードを使うSLIには対応するが、3-Way SLIには対応しない。対応CPUとFSBはnForce 780iと同様。メモリーはDDR2-800までの対応とされている。
PCI Express以外のI/O関係では、nForce 780iがGigabit Ethernetコントローラーを2基内蔵、SATA 6ポート/PATA 2ポート、USB 2.0×10ポートに対応する。nForce 750iはGigabit Ethernet×1、SATA 4/PATA 2、USB 2.0×8となっている。