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安藤幸央のライフハック 第3回

第3回 今こそ読むべき定番10冊の本 (SE編)

2007年12月18日 11時35分更新

文● 安藤幸央

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■コードコンプリート(上・下)  完全なプログラミングを目指して

 高品質なソフトウェアを開発するための数々のテクニックが紹介されています。基本的なものから超絶技巧まで、つまり初心者から熟練者まで役立つ内容になっています。上巻は設計とプログラミング、下巻はテストとデバッグ、リファクタリングに関する内容で、上下巻のボリュームにも圧倒される本です。

今こそ読むべき定番10冊

コードコンプリート(上) 完全なプログラミングを目指して 著者:Steve McConnell     出版社:日経BPソフトプレス 価格(上):6,405円(税込) ISBN-13(上):         978-4891004552        価格(下):6,405円(税込) ISBN-13(下):978-4891004569

■ソフトウェアテスト 293 の鉄則

テストという切り口で、さまざまなレベルと環境で役立つ293のルールが書かれている良書です。テスト戦略を立てる方だけではなく、設計者やプログラマにも大いに役立つ事象が数多く取り上げられています。日本の事情にも対応した記述もあり、現場ですぐに役立つでしょう。テストに関する専門家による、とても気付かされる事柄の多い実践本です。

今こそ読むべき定番10冊

ソフトウェアテスト 293 の鉄則                 著者:Cem Kaner、James Bach、Bret Pettichord     出版社:日経BP社       価格:2,520円(税込)     ISBN-13:978-4822281540

■GOOGLE HACKS 第3版 プロが使うテクニック&ツール 100選

 ここではGoogle Hacksを取り上げましたが、質の高い技術書を数多く出版しているオライリー社の○○Hacks シリーズがお薦めです。Hacksシリーズでは、数多くの専門テーマに沿った本が出ており、実践におけるノウハウや、Tips, 豆知識、裏技的な技巧が数多く紹介されています。

今こそ読むべき定番10冊

GOOGLE HACKS 第3版 プロが使うテクニック&ツール 100選               著者:Tara Calishain,Paul Bausch,Rael Dornfest     出版社: オライリー・ジャパン 価格:3,360円(税込)    ISBN-13:978-4873113210

■デザイニング・インターフェース パターンによる実践的インタラクションデザイン

 インターフェースに対して、「使いやすい」「使いにくい」とはよくいいますが、何がどうなっているから使いにくいのか、また使いやすくするためにはどうあるべきなのかを細かく分類してパターン化した1冊です。体系化されたユーザインタフェースの指針を知ることによって、設計の際、改善の際に説得力のある指針として役立てることができます。

今こそ読むべき定番10冊

デザイニング・インターフェース パターンによる実践的インタラクションデザイン       著者:Jenifer Tidwell      出版社: オライリー・ジャパン 価格:3990円(税込)     ISBN-13:978-4873113166

エンジニアを成長させる良書の活用方法とは

 世の中には良書が数多くあり、書店では毎月数多くの新書が並びます。1週間に1冊読破するなどと、定期的に1冊の本を読み切る目標を立てるのもよいでしょう。積ん読(書籍を購入し、積み上げたままで読まないこと)になってしまいそうな場合も、目次だけはしっかりと把握し、ざっとでもよいので目をとおしておくのが得策です。また、一冊すべてを最初から最後まで読み切る必要はありません。あまり気負わずに雑誌のように興味のある部分から読み始めてもかまわないでしょう。

■良書上手に活用するためのポイント
・ 目次は、内容の全体像を把握するために利用する。また、リファレンス的に使う本であれば、索引を見渡して内容を把握する
・ 自分だけの蔵書リストを作っておく。Amazonの購買履歴も活用できる
・購入方法としては、古書店もお薦め。読み終わった本を古書店に売るなどの方法もある。ただし、本当に有益な本は皆手放さないので、古書店にはなかなか並ばないことも留意するべき

 本というものは、感銘や何かの転機を与えてくれます。今後電子書籍などが広まってくるかもしれませんが、本を読むことによって得られる充足感や、知識欲への探求は今も未来も変わらないのかもしれません。本を読むことの効果として、文章力を読み取る力、文章を書く力も向上していくのも実感できるでしょう。

 また、本との出会いは一期一会です。気になった本があれば「また後で買える」と思わずに、できるだけその場で購入するようにしましょう。それでも、買おうかどうか迷った時は、インターネット上の書評を利用するのも良策です。そして、何度も読み返すべき本であれば大切に保管し、お薦めの本であるなら人にプレゼントしてみて下さい。

 次回は、普段の仕事、積み重ねていく仕事に役立つ「情報収集のためのコツ。情報の洪水に押し流されないために(SE編)」を予定しています。ご期待ください。


筆者紹介──安藤 幸央

安藤幸央氏

株式会社エクサ ユビキタスソリューション部 所属
慶應義塾大学 環境情報学部 訪問講師
国立天文台 客員研究員
1970年北海道生まれ。
フォトリアリスティック3次元コンピュータグラフィックス、リアルタイムグラフィックスやネットワークを利用した各種開発業務に携わる。コンピュータ自動彩色システムや3次元イメージ検索システム、大規模データ可視化システム、リアルタイムCG投影システム、建築業界、エンターテインメント向け3次元 CG ソフトの開発、インターネットベースのコンピュータグラフィックスシステムなどを手掛ける。また、Java、Ajax、Web3D、OpenGL、3DCG、 Google の情報源となるWebページをまとめている。
ホームページ:http://www.opengl.jp/blogger/
所属団体:OpenGL_Japan (Member)、SIGGRAPH TOKYO (Vice Chairman)
■主な著書
「VRML 60分ガイド」(監訳、ソフトバンク)
「これがJava だ! インターネットの新たな主役」(共著、日本経済新聞社)
「The Java3D API仕様」(監修、アスキー)
「Advanced RenderMan 映画とアニメーショ ンのための実践テクニック」(翻訳、ボーンデジタル)

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