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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第9回

「もてピタ」「ちょいワル」を引き立てる薄さ「N905iμ」

2007年12月13日 19時50分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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「男前の薄型端末」と称したい


N703iμ

N703iμとカードケース。サイズはほとんど同じで、ケータイの方が薄いくらいだが、おサイフケータイ機能が付いていなかった

 折りたたみできる薄型ケータイ全般に触れてきたところで、今回のテーマであるN905iμを見てみよう。

 薄型端末は今まで、何らかの機能をあきらめなければならないことが多かった。

 特におサイフケータイは欲しかった機能だ。せっかく薄型で、自分が持っている定期入れよりも薄いサイズを実現しているのに、電車やバス、飛行機の乗り降り、コンビニでの買い物といったシーンで役立つカードとしての機能がないのはもったいなく感じていた。

 N905iμでは、ワンセグ以外の機能をあきらめる必要がなくなった。おサイフケータイはもちろん、HSDPAによる高速通信やGSMエリアでの海外ローミングにも対応するのだ。海外にこの端末を持っていけば、まず薄型でびっくりされて、しかも大画面にもう一度びっくりされることは間違いないだろう。

 気になるシートキーだが、これはやや硬めに感じた。僕が片手で使っていると、メールを1通書いたところで親指の付け根が痛くなってしまったのだ。通話主体の使い方なら何も問題ないが、メールをがんがん打ちたいユーザーなら、自分の手にフィットするかどうか試してみるべきだし、両手で構えて使うことも考えておいた方がいいだろう。

 シートキーがやや硬めなのに加えて、本体の幅が50mmと広いため、この端末はちょっと女性には厳しいかもしれない。

握ったところ

N905iμを筆者が握ったところ。表面は格子模様が彫ってあり、キーの下のエッジがイルミネーションとなっている

 ということで、ワンセグ以外の機能をあきらめないこのN905iμは「男前の薄型端末」と称しておこうと思う。スキニーなファッションで決めたい、「もてピタ」「ちょいワル」な皆さんにとって、初めて納得できる端末になるのではないだろうか。


筆者紹介──松村太郎


ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について探求している。自身のブログはTAROSITE.NET



*次回は12月20日掲載予定


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