段ボール肉まんを買ってみた! その中身は!!
ASCII.jp編集部でもこの肉まんを買い、温かいうちに急いで編集部に戻り撮影してみた。塩味と醤油味の両方を買ってきたので、まだ食べていない人は参考にしてほしい。なお、編集部で試食したところ、「うまい!」、「意外と大きくて食べがいがある」など、おおむね好評だった。
なぜ「段ボール肉まん」を商品化したのか? 大久保社長を直撃!
―― なぜ「段ボール肉まん」を商品化しようと考えたのですか?
【大久保】 食品偽装問題で揺れる世の中で、消費者を裏切らない食品を提供していきたい。食品に対する認識が高まっているなか、これを風化させたくないというのがきっかけです。
―― 商品化にあたり厳しい意見も多かったのでは?
【大久保】 「何考えてるんだ!」という声も多かった。しかし、段ボールは保温性と断熱性に優れているため、肉まんを包むのに最適なのです。出来立ての肉まんは熱くて手で持てない。それを解消するために開発したのがこの「段ボール肉まん」なのです。たしかにパロディ商品ですが、商品はしっかりしたもので、検査も万全。横浜の点心屋と協力して商品を開発し、通常の3割高いハーブ豚を使用するなど、おいしさにもこだわっている。寒い時期に熱々のおいしい肉まんを提供すればきっと秋葉原の人に喜んでもらえるはずだ。
大久保社長のコメントからは、話題性や社会風刺に便乗した単なるウケ狙いの商品ではなく、確かな製品を作り、食品業界の信頼を回復させたいという強い意志が感じられた。「段ボール肉まん」という笑って済ませられないネタが題材なだけに、商品に対する批判もあるようだが、このようなユーモアが通じないつまらない世の中にだけはなってほしくないところだ。