このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第32回

公園で見つけたフワフワ子猫

2007年12月12日 09時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

無事生き延びてくれますように


 この猫、野良猫にしては毛並みがいいし、ちょっとびくびくしてる。どうやら最近やってきた、いや、おそらくは最近捨てられたのだろう。まだ見知らぬ土地におびえている風で、なかなかこの茂みから出てこない。

 指を伸ばすと匂いを嗅ぎに来るが、さらに伸ばして触れようとすると後ずさりして茂みに隠れてしまう。

 なんとなく心配だったので2日後に再び訪れてみると、まだ同じ茂みにいたのであるが、通路側にちょっと出てきて、丸くなってぐっすり眠っていた。

まだ同じ茂みにいて安心する

一昨日と同じ茂みだけど、ちょっと通路側に顔を出して寝てました(2007年12月撮影 ソニー「Cyber-shot DSC-T2」)

 この位置だとちょうど日差しが当たるため、暖かかったのだろう。枯れ葉に囲まれているし、人間の目線の高さでは茂みに隠れて見つかりづらく、安心できるに違いない。しゃがんでそっと近寄って、寝顔を撮る。

マクロで寝顔のアップ

近寄って望遠のマクロで寝顔のアップ。「無邪気でかわいい」としか言いようがありません(2007年12月撮影 ソニー「Cyber-shot DSC-T2」)

 ここまで近付いてもぴくりともせずに寝てたので起こさないようそっと離れる。このまま冬を越せるか心配であるが、だからといって連れて帰るわけにもいかないので、 無事生き延びますようにと祈るだけである。



筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は12月19日掲載予定

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン