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首都高中央環状線トンネルウォークで世界最先端のトンネルを体験!

2007年12月09日 23時59分更新

文● アスキー戦車部 北村

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走行中には気付かないであろう最先端の設備を堪能!

中野長者橋出入口

トンネルを引き返して、スタート地点の中野長者橋出入口まで戻ってきた。大勢の地元住民がトンネルウォークに参加しに来ている

スタート地点を通り過ぎ、そのまま新宿方面に向かって歩く。ここからはトンネルの勾配がきつくなり、さらに地下へと下って行く

神田川の真下あたり

長い下り坂を下りていく。ここはちょうど神田川の真下あたりだろうか

通風孔

トンネルの側面にある通風孔からは、新鮮な空気が噴き出している。これは割と密な間隔で設置されている

一酸化炭素検出装置

トンネルだけあって、一酸化炭素検出装置なども設置されている

車輌感知器

これは壁面に設置されている車輌感知器

テレビカメラ

約100mの間隔で備え付けられているテレビカメラ。トンネル内の走行状況を常に見守っており、異常があれば画像処理により管制室に通知する仕組みだ

画像処理

このテレビカメラは路上で停まっている故障車や事故車を感知できるという。渋滞で停まっているのかどうかも周辺状況などから自動的に判別するそうだ

神田川の真下あたり

しばらく進み、後ろを振り返ってみた。遠くのオレンジ色の光がスタート地点だ

神田川の真下あたり

路面近くで撮影。出入口に近い場所なので、このあたりは地上から掘り下げる「切り開き工法」で建設されている

近くにまた非常口があったので覗いてみた。すると反対側の走行車線との間(中央分離帯にあたる部分)に、写真のような謎のトンネルが広がっていた!

周辺地図

近くにあった地図を見てみたが、これが何のためのトンネルなのかはわからなかった

作業車

謎のトンネルには高所用の作業車が停めてあった。ここは工事や点検用の車輌を停めておくためのトンネルなのだろうか……


山手トンネルの開通でなにが変わる?

 現在の首都高速は1点集中型のため、放射方向道路から他の放射方向道路に向かう場合、ほとんどが都心環状線を経由しなければならない。ところが、都心環状線を走る車の6割は都心環状線に目的地を持たない、通過するだけの車なのだ。これが首都圏で渋滞を引き起こす一番の原因といわれる。中央環状線が開通すればこうした通過交通が分散され、首都高速全体の流れが良くなるという。特に4号新宿線三宅坂JCT付近の流れがスムーズになり、高井戸から霞ヶ関までの所要時間が現在の約40分から10分短縮され、約30分となる。
 また、中央環状新宿線(4号新宿線~5号池袋線)が開通すると、年間で約6万tの二酸化炭素、約70tの窒素酸化物、約4tの浮遊粒子状物質の排出を減らせるという。

所要時間とルート

例えば、中央自動車道方面の“高井戸”から常磐自動車道方面の“三郷”間の所要時間(ピーク時)が現在の約90分から約55分に短縮されるという

中央環状新宿線を整備することで、都心環状線を通過するだけの交通が迂回分散される。これにより首都高速の渋滞は約2割減少する。特に4号新宿線上りの渋滞が大幅に緩和されるとのこと

(次ページへ続く)

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