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DIGAとBDZ、買うならどっち?

【レビュー】BDレコーダー頂上対決! パナソニック「DMR-BW900」 VS ソニー「BDZ-X90」

2007年12月17日 17時00分更新

文● 吉澤亨史、森 英信

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HDのきれいな画質でDVDに残せる「DMR-BW900」



 前述のとおり、「DMR-BW900」はHD画質の動画をDVDメディアに記録できるAVCRECに対応しているのがひとつのウリとなっている。そこで、両機種ともにHDの最高画質モードで録画した約10分の映像を、HDの最低画質にてDVDまたはBDメディアにダビングし、その時間を計測した。

画質設定で「HE」モードを選択

画質設定で「HE」モードを選択

 まず「DMR-BW900」の最高画質モード「DR」で録画した番組(BSデジタル放送)を、AVCRECに対応した「HE」モード(ビットレート5.7Mbps)に変換してダビングする。画質モードを変換する場合は、高速ダビングができないようで、およそ10分の映像のDVD-Rへのダビングは、ファイナライズも含めて12分46秒かかった。

「BDZ-X90」はLSRモードで書き出し

「BDZ-X90」はLSRモードでBDに書き出し

 続いて「BDZ-X90」。この機種のハイビジョン最高画質モード「DR」で録画した番組(BSデジタル放送)を、同じくハイビジョンの最低画質である「LSR」(ビットレート6Mbps)でBDにダビングした。ダビングにかかった時間は、BDのクローズも含めて10分55秒ほど。「DMR-BW900」よりは少し早い程度だった。ちなみに、DRモードで記録したハイビジョン番組をDVD-Rにダビングしようとすると、録画モードがHD画質ではない「XP」モードに変更される。

 さて、両機種の映像品質については、最低画質にも関わらず「DMR-BW900」は申し分ないクオリティーだった。樹木の葉っぱの細かな描画部分や木漏れ日、被写体の動きの早いシーンなど、元のDR画質の映像とほとんど変わらなかった。「BDZ-X90」も綺麗ではあるのだが、細かいものが高速に動くようなシーンや映像に字幕が重なるような場面では、字幕と映像の境界に若干ノイズが見てとれた。

使い勝手で選ぶ? 画質で選ぶ?



 ひととおり操作してみて感じたことは、クロスメディアバーの採用により操作体系がしっかりしていて、使いやすい印象があるのがBDZ-X90。すでにソニー製品のテレビやPS3などを使ったことがある人なら、違和感なく使えるだろう。一方、映像の圧縮・変換機能やクオリティーではDMR-BW900に軍配が上がる。HDの映像を単価が安いDVDメディアにダビングして保管したい、という人にも「DMR-BW900」がおすすめだ。


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