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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第31回

すりすりゴロン「かまって、かまって!」人なつっこい神社の猫

2007年12月05日 00時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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神社の猫は人懐っこい


 神社の猫は人になれてて懐っこいと思う。目一杯近寄っても逃げないし、頭くらいは平気で撫でさせてくれる。

鳩森八幡宮の猫

渋谷区にある鳩森八幡宮の猫。飼われてるんだと思うが、耳の傷や目元がちょっと痛々しい(2005年9月撮影 三洋電機「DSC-E6」)

境内でくつろぐ猫

同じく鳩森八幡宮の猫。境内でのんびりくつろいでました。(2006年7月 ペンタックス「K100D」)

 でも、人懐っこ過ぎるのも、時には困るのである。自転車で走ってたら高井戸八幡宮を偶然発見。境内に入ってみると、遠くでゴロゴロしてる猫がいた。

 そっと撮ろうとしゃがむと、シャッターを押す暇も与えず一目散に近付いてきて、足元にすりすりゴロン。そして、かまってくれとせがむのである。ちょうど発情期のころだったのだ。

 しょうがないのでマクロモードにして、真上から撮影。たまにいるのである。人を見ると喜んで寄ってくる猫が。カメラを向けるとレンズに突進してくるので、撮るどころの騒ぎじゃない。そんなときはしょうがないので撫でてあげましょう。

足元で撫でてくれとせがむ八幡宮の猫。首筋を撫でてやると気持ちよさそうに丸くなってた。左手で撫でながら右手で撮影。手ぶれしないよう、膝にカメラを押しつけたりして撮るべし(2007年3月撮影 フジフィルム「FinePix F40fd」)

 最後に神社っぽい写真を。ここは神社の土地ではあるけど、普段は入れないようにフェンスで囲われている。この鳥居のむこうに「御旅所」(おたびしょ)と書いてあった。お祭りの時、神輿に乗った神様が巡行の途中で休憩する場所のようだ。

 その木の鳥居のど真ん中に猫がちょんと座っていた。神社を守る番人のようでもあり、逆に、鳥居の奥へ人を誘う神の使いのようでもある。そのたたずまいがあまりに神秘的だったので鳥居全体が入るよう、正面から狙ってみた。

鳥居の真ん中に座る猫

神明社の御旅所にちょこんと座ってた猫。背景が暗いため、普通に撮ると猫が白飛びしてしまう。そこで-1.7の露出補正をかけて撮影(2007年11月撮影 ソニー「Cyber-shot DSC-G1」)

 こういう風景に猫はとても似合う。猫を見るとついついズーミングしてアップで撮りたくなるけど、時にはわざと猫がいる場所を強調して撮ってみるのもいい。



筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は12月12日掲載予定

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