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【特別企画】オンライン対戦対応バーチャ5で格ゲー熱を復活させてみないか?

2007年12月05日 21時55分更新

文● 編集部 飯塚岳史
協力●編集部 永水和久、週刊アスキー編集部 赤澤賢一郎、佐藤文弘

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 ではここで、バーチャに昔どっぷりハマっていたけど、今はもう付いていけないよー、な人たちの代表として、週刊アスキー編集部からアカザーと佐藤フーミン、WEB.ASCII編集部から筆者・飯塚と、今もバリバリ現役でプレイしているVF5プレイヤー WEB.ASCII編集部 永水によるバーチャ談義をお届けする。なお、今回利用したバーチャファイター5 LiveArenaは開発中のバージョンであり、製品版と若干異なる部分もあることをお伝えしておく。

対戦

バーチャ談義は会議室に37インチ液晶テレビを持ち込んで行なわれた。さすがに37インチだと迫力も十分!

 参加者を軽く説明しておくと、アカザー、佐藤、飯塚の3人がプレイしていたのはVF4まで。佐藤と飯塚の2人はゲームセンターでバーチャ4 Evoまでをプレイしていたが、アカザーはPS2版のみとなる。編集部・永水は、参加者中で唯一となる現役VF5プレイヤーだ。

VF5LAの発売と同時に「バーチャファイター5 LiveArenaスティック」の発売が予定されているが、記事作成時はもちろん発売されていない。そこで、筆者が海外から個人的に購入した「HORI Fighting Stick EX2」(左)と、友人から借りた「DOA4アーケードスティック」(右)を利用して対戦した

 ちなみに同時発売予定の「バーチャファイター5 LiveArenaスティック」は、ネット通販ではどこも予約完売という人気ぶり。実際の店舗でも手に入らない可能性は十分にある。もし手に入らなかった場合は、9000円前後と国内版(7329円)に比べて、少々値段が高くなってしまうが、筆者のように海外通販サイト「Play-Asia」(http://www.play-asia.com/paOS-00-71-99-49-jp.html)から買ってしまうのも手だ。

おっさん3人が大興奮


 まずはこちら、ジャッキーを操るアカザーとウルフを操る佐藤の、数年ぶりとなる1発目のプレイをご覧いただこう。

 佐藤が見事にウルフの操作を忘れており、攻めまくるジャッキーに手も足も出ない状況が分かる。比較的基本操作で技が出やすいジャッキーと、固有技が多く慣れるまで動かしにくいウルフの差であるとも言える。

佐藤

なぜ、真剣にゲームをする人は口が少し開くんでしょう。週アス編集部から佐藤氏。バーチャ3時代、大学受験をサボって池袋のゲーセンでバーチャをしていたら、そこにいるはずのない地元の友人に目撃され、親にチクられた過去を持つ

飯塚:何戦かプレイしてもらいましたが、久しぶりのバーチャはどうでした?

アカザー:やっぱバーチャの対戦はおもしれーなー! 久しぶりすぎて技とか全然覚えてねーけどさー。

佐藤:俺はあまりにも動けてなさすぎでダメダメだったね、ついつい大技を狙いに行っちゃうし。ロードロップキックとか、ローパンチカットとかしたかったんだけど……

アカザー:アスキーが初台にあった頃、喫煙室に置いておいたPS2でVF4ばっかりやっていた感じを思い出したよ。あの頃は対戦ばっかりしてたなー。飯塚くんの使うハゲ(VF4からの新キャラ、レイ・フェイのこと)の動きが全然読めなくてムカついたぜ。

 なお、佐藤のために補足させていただくと、佐藤のメインキャラはベネッサである。しかし、当の本人はイマイチ技を覚えていなかったらしい……。


 と、ここで現役VF5プレイヤーである永水にも参加してもらった。

現役は動きがまるで違う


 ジャッキーのほかにもリオンを好んで使うアカザーと、バーチャ4時代は段を超えて“強者”までたどり着いた、サラを使う編集部 永水の対戦。

 プレイを見てまず気づくのが、サラが自分に優位な状況で試合を進めているということ。空中に浮かしてからのコンボの的確さもさることながら、闇雲に攻めに来るアカザーのリオンに対して、肘や立ちパンチなどのつぶし技やバックダッシュを使って、なかなか攻撃を当てさせていない。

 この動きの違いはどこから来るのか、まずは初歩の部分から永水に聞いてみた。

アカザー

若干、うつろな目でプレイする週アス アカザー氏。バーチャ3時代は会社そばのゲーセンで、同僚とマジゲンカをしたことも

永水:勝つための大事なポイントとしては、当たり前ですが自分のキャラで使える(便利な)技を覚えることですね。技を覚えてからは、攻撃をヒットさせて(フレーム数的に)自分に有利な状態を作っていくことが重要です。

 ですが、操作にまだ慣れていない最初のうちは、相手の攻撃を防御してから有利な状態を作って反撃することがいいでしょう。まずは、間合いを離し気味にして、相手のミス(空振り)を誘発させて攻めることから慣れていくのが大事だと思います。

 そんな戦法に飽きて攻めたくなったときや、同じくらいの強さのはずなのに全然勝てない相手が現われたときが、攻め方を覚え始めるタイミングですね。


ゲーセンでのバーチャとオンライン対戦のバーチャ、その違いは?


アカザー:でもさ、それってなんかチマチマしててセコくねぇ? もっと前に出てガンガン戦いたいぜ、俺は。

永水

WEB.ASCII編集部から永水が指南役として参戦。当時、大会などが盛んに開催されていた町田のゲーセン「ビートライブ」に通いたいがために近くの大学に進学したという

永水:そういう戦い方ももちろんアリだと思います。上で言っていたのは、まず勝てるようになるためのコツなんですね。でも、オンライン対戦ならゲームセンターでプレイするのと違って、1戦ごとにお金が必要ではないですから、細かいことを考えずに自分が楽しいようにやるのがいいと思います。

 でも、ただ前に出て大技をぶっ放しているだけでは浅くしか楽しめませんし、対処法を知っている相手と戦ったときはコロッと負けてしまいます。攻めるのもいいけど、引くことも覚える。システムとして色々な選択肢が用意されているので、それを使いこなしてこそ、楽しい世界が見えてくると思うんですよ。

飯塚:音楽に例えて言うならば、ゲームセンターでの戦いは演奏会で、オンラインでの戦いはセッションみたいなものなのかもしれないね。んで、大会になるとコンクールですかね。オンラインのほうが、その場で偶然出会った相手と軽い気持ちでパッと楽しめるというか、そんな感じがする。

永水:オンライン対戦でもゲームセンターでプレイしているときのようにピリピリしろ、とは言えませんが、間合いの取り方や読み合いによる一瞬の攻防の楽しさ、みたいなものが感じ取れるようになると、もっともっとバーチャが楽しくなると思います。もっとも、ある程度以上の強さを求めるなら、チマチマとした練習も必要になると思いますが……。


バーチャ上級者と中級者までの差とは!?


飯塚:んじゃ、最後に級から段クラスの初心者~中級者と、それ以上の上級者との間の決定的な違いなんかがあれば教えてほしいね。

永水:僕はプレイ中に、常に今の状況が有利か不利かを考えられるようになれば中級者だと考えています。ただ単に技を出している人というのはまだ初心者ですね。この技をガードしたら、こっちが何フレーム有利だから、立ちP(パンチ)で反撃できる・投げが入る、そういったことを考えられるようになればいいかと。

 そして上級者っていうのは、その辺りがきっちりと体に染み付いているんで、初心者や中級者に成り立ての人には負けないんですよ。マグレでもまず負けない。ただ、チマチマした戦いになりやすいので、見ててつまらない戦いになることもよくありますね。

 「これからまたバーチャやってみようかなー」って思っている人は、このXbox 360版をきっかけにゲームセンターにも足を運んでもらえるようになれば、ゲームセンターも盛り上がるし、ネットとは違う緊張感のある戦いが体験できると思います。

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