任天堂(株)とNTT東日本(株)、NTT西日本(株)の3社は28日、任天堂のゲーム機「Wii」とNTT東西の「フレッツ光」に関する協業の記者発表会を都内で開催した。
今回の協業では、まずWiiとフレッツ光の接続に関する相談に答えるコールセンター「Wii×フレッツ接続サポートセンター」を、東日本エリアと西日本エリアに設置する。ちなみに電話番号は0570-011275で、下6桁は「Wiiつなごう」と読むのだという。受付時間は午前9時~午後5時で、土、日曜、祝日も利用可能(12月31日から1月3日までは除く)となっている。
また、回線工事からWii接続に必要なネットワーク機器までをパッケージにした「簡単!便利!Wii接続おまかせパック」を発売。NTT東日本では下記の4通り、NTT西日本では2通り(下記のラインナップのうちの下2つ)のラインナップが用意される。
- ひかり電話対応ルーター+無線LANカード(レンタル):3150円
- ひかり電話対応ルーター+無線LANアクセスポイント:9950円
- 無線LANルーター:8800円
- 無線アクセスポイントのみ(別途ルーターが必要):6800円
さらに、Wiiでオンラインゲームなどを購入できる「Wiiポイント」(1ポイント=1円)が、Wiiとフレッツ回線の訪問設置を希望する場合は1000ポイント、自分で接続作業を行なう場合は2000ポイント提供される。
上記のサービス開始/セット販売はともに29日から実施される。
発表会では、任天堂の代表取締役専務営業本部長の波多野 信治氏が登壇。Wiiのネットワーク接続状況が(出荷台数に対して)約40%程度であり、「50%を超えるブロードバンド普及率から見て、低位にとどまっている」と述べた。その上で、今回の協業について「3社の得意分野を活かす、新しいエンターテインメント機会の創出」であるとした。
また、NTT東日本の代表取締役副社長である古賀哲夫氏は、「Wiiは(季節などによって異なるが)月に30万台以上売れている」一方で、フレッツ光は「NTT東西合わせて毎月20万」加入程度であるとし、Wiiに負けない加入率を目指したいとした。
さらに今後の普及に向けては、パソコンに依存しないサービスが重要だとした同氏。同社はこれまでもIP電話サービスや映像サービスなどをパソコンなしで利用できるサービスを展開しているが、これに家庭用ゲームが加わることで「画期的な時代が始まるのではないか」と期待感を滲ませた。