月刊アスキー 2008年1月号掲載記事
来年3月4~9日にドイツ・ハノーバーで行われる世界最大のテクノロジー見本市、CeBITのスベン・ミハエル・プルーザー上級副社長が来日し、開催概要に関する記者会見を行った。
開催期間は出展者数の減少などを受け、7日間から6日間に短縮される。出展者のコストを平均10%削減することで、中小企業を獲得するのが狙いだ。床面積は本年度と同等の約28万平方メートルとなる予定だが、会場レイアウトは技術そのものの情報よりも自分に合ったソリューション求める来場者が増えたことを背景に大幅に変更。来年度はビジネス、公共部門、家庭という3つのソリューションごとにゾーンが設けられ、その中で各社がブースを展開する。
「会場では、独立系の専門家がメーカーをまたぐソリューションを求める投資家のコンサルティングに応じます」
来場者数は、開催期間の短縮とユーロ高の影響で本年度の約48万人を割る見込みだ。会見ではモバイル、家電などに特化した展示会に来場者を奪われているのではないかという質問が出たが、プルーザー氏はCeBITの来場者は平均2.7分野に興味を持っていると指摘。「会期が短縮されても、取引する意志のある人は必ず来てくれるものです」と述べた。