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最上位機種はCore 2 Extreme QX9650を3.6GHzで動作

九十九電機、最大3.6GHzのオーバークロック済みデスクトップPCを発売

2007年11月22日 17時39分更新

文● 編集部 若林健太

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 九十九電機(株)は22日、ハードウェアオーバークロック装置を採用して、最大3.6GHzにオーバークロックしたCPUを搭載した台湾Gigabyte Technology社(以下ギガバイト)のハイエンドデスクトップパソコン「GIGABYTE EAGLES」シリーズ3機種を日本で独占販売すると発表した。

GIGABYTE EAGLESシリーズ

GIGABYTE EAGLESシリーズ(外観は3機種共通、ディスプレーとキーボードは別売)



最大20%のオーバークロックを実現!


最上位モデル「G-E900J」の内部

最上位モデル「G-E900J」の内部

 発表された3機種はいずれも、ギガバイト独自のハードウェアオーバークロック技術「TURBO KEY」により、CPUのクロック周波数を20%高めているのが特徴。TURBO KEYを取り外すことでオーバークロックをやめることもできる。

 例えば最上位機種「G-E900J」の場合、通常3GHzのCore 2 Extreme QX9650を、3.60GHzにオーバークロックして動作させている。「G-E700J」では、通常3GHzのCore 2 Duo E6850を3.60GHzで、「G-E500J」は通常2.40GHzのCore 2 Quad Q6600を2.88GHzにオーバークロックして動作させている。

GIGABYTE EAGLESシリーズのマザーボード

GIGABYTE EAGLESシリーズのマザーボード。中央やや左に装着されている白い箱状の物体がTURBO KEY

 また3機種ともに、ギガバイトが独自開発した液冷システム「LCS」を搭載している。LCSには耐久性と液体保持力に優れたEPDMチューブを採用。水冷液には冷却効率に優れるという(株)ショーワ製の水冷液を、圧力ポンプには経年劣化しづらいというシナノケンシ(株)のハイパー圧力ポンプを搭載。さらに大型銅製CPUクーラーと大型アルミラジエーターにより、CPUとノースブリッジを効率的に冷却するとしている。液冷システムの冷却能力だけでなく、信頼性の確保にも力を入れた構成となっている。

GIGABYTE EAGLESシリーズの冷却システム

GIGABYTE EAGLESシリーズの冷却システム

 グラフィックスカードも強力で、最上位のG-E900JはRadeon HD 2900 XT(ビデオメモリー512MB)搭載カードを2枚搭載するCrossFire構成をとっている。そのほかの機種は、G-E700JがGeForce 8800 GTX(ビデオメモリー768MB)搭載カードを、G-E500JはGeForce 8800 GTS(ビデオメモリー640MB)搭載カードを搭載する。

 メモリーはG-E900Jが4GB、ほか2機種が2GBを搭載。HDDには、G-E900JがRAID 0構成の150GB×2、G-E700Jが150GB、G-E500Jは500GBを搭載する。なおG-E900JとG-E700Jについては、米ウエスタンデジタル(Western Digital)社の毎分1万回転HDDを採用している。OSはWindows XP Professional SP2をプレインストールする。電源は3機種ともにギガバイト製の800W電源ユニットを搭載する。

 そのほかの主な仕様は以下のとおり。

G-E900J
CPU:Core 2 Extreme QX9650(3.60GHz)| メモリー:DDR2-1066 4GB| グラフィックス:Radeon HD 2900 XT×2
HDD:150GB×2| 光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
サイズ:幅210×奥行き430×高さ460mm| OS:Windows XP Professional SP2
発売日:2008年1月 価格:59万8000円
G-E700J
CPU:Core 2 Duo E6850(3.60GHz)| メモリー:DDR2-1066 2GB| グラフィックス:GeForce 8800 GTX
HDD:150GB|そのほかの仕様はG-E900Jと同等
発売日:22日 価格:34万8000円
G-E500J
CPU:Core 2 Duo Q6600(2.88GHz)| メモリー:DDR2-1066 2GB| グラフィックス:GeForce 8800 GTS
HDD:500GB|そのほかの仕様はG-E700Jと同等
発売日:22日 価格:24万8000円


交換したCPUのオーバークロックも可能


 同日、東京・秋葉原で行われた記者発表会には九十九電機 代表取締役社長の鈴木淳一氏、ギガバイト 会長の葉 培城(イェー・ペイ チェン)氏、ギガバイト プロダクトマネージャーの李 如龍(リィー・ジュー ロン)氏らが出席して、GIGABYTE EAGLESシリーズの仕様の紹介を行なった。

 各機種の仕様を紹介した李氏は「TURBO KEY」について、“電圧と電流を独自の回路を通過させることで、マザーボード上の電圧とクロック周波数をコントロールするもの”とのこと。CPUを載せ替えれば交換したCPUもオーバークロックすることができるが、保証は受けられなくなる。一方で、BIOSを利用したオーバークロックについては不可能であるとした。

 なお、その後の質疑応答において、「GIGABYTE EAGLESシリーズに使われているマザーボードを単体で販売する予定はあるか?」という質問があったが、ギガバイトによると「その予定はない」とのことだ。

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