セールスフォース・ドットコムは、CRMアプリケーション「Salesforce」の最新版「Salesforce Winter '08」の提供を開始した。
Visualforce開発者向けプレビュー版も提供
今回発表された「Salesforce Winter '08」（以下Winter '08）は、「Visualforce」の開発者向けプレビュー版の提供に加え、Apple社の「Safari 3」ブラウザのサポートを特徴としている。また、新たに「Salesforce Content」「Salesforce Ideas」の2つのアプリケーションを追加し、これまで4つだったSalesforceのメイン・アプリケーションを6つに拡張した。
Visualforceは、Salesforceアプリケーションやカスタムアプリケーションのユーザーインターフェイスを開発するツール。同社のプログラミング環境「Apex」と統合されているので、多様なデバイスを利用している幅広いユーザーのさまざまなニーズへ柔軟に対応。HTMLやAJAX、Flexなどの技術をサポートしている。Visualforceで構築したユーザー・インターフェイスは、マルチテナント型のオンデマンド・プラットフォーム「Force.com」の一部として、他の機能で作成されたデータ、ロジック、ワークフローを直接活用できる。
追加されたアプリケーションSalesforce Contentは、タギング機能やサブスクリプション機能、提案機能などWeb 2.0技術を取り込んだコンテンツ管理アプリケーション。企業内の非構造化データの管理に対応する。Salesforce Ideasは、オンラインコミュニティの構築を支援するアプリケーション。コミュニティのメンバー間で意見交換ができ、実際のビジネスに生かすことが可能になる。
Winter '08は、現存ユーザーにすでに提供を開始している。ただし、Salesforce Contentの日本語版は次期リリースで提供を開始する予定。
