米国時間11月11日から5日間にわたって開催される「Oracle OpenWorld 2007」がサンフランシスコで開幕した。AMD社のヘクター・ルイス会長兼CEOやデル社のマイケル・デルCEOの講演など、5日間で1625セッションを予定しており、来場者数は4万2000名を見込んでいる。
創業当時からの30年をエリソン氏が振り返る
米国時間で11月11日、オラクルの最新製品を紹介し、世界最大規模の展示会として知られる「Oracle OpenWorld 2007」が開幕した。米サンフランシスコのモスコーンセンターで5日間にわたって開催される。
初日、創業30周年を記念して開催された「Oracle Sunday Night Live」では、オラクルコーポレーションCEOのラリー・エリソン氏が、記念講演を行なった。講演では、オラクルの最初のデータベースの売上がCIAだったことや、1990年代初頭に業績が悪化した時期のエピソードを交えながら、30年にわたるオラクルの歩みを振り返った。
オラクルは創業からほぼ一貫してデータベース専門の会社だったが、2004年に社長に就任したチャールズ・フィリップス氏が、当時100億ドルだった売上を「5年間で2倍にする」と述べ、その後、大規模なミドルウェアやアプリケーション企業のM&A戦略を取ることになった。ピープルソフトやハイペリオンなどを買収することにより、今期の業績は180億ドルにまで成長している。
今年4月に放映された米国の人気テレビ番組『60ミネッツ』の中で、エリソン氏は「オラクルを今後5年間で絶対につぶれない規模にする」と宣言しており、そのためには「6兆円ほどの規模があればいいのではないか」と述べており、ますますM&A戦略に邁進するようだ。
Oracle OpenWorld 2007は企業規模の拡大にともない来場者数が毎年過去最高を記録し、今年の予定では4万2000人の来場を見込む。セッション数は大小あわせて1625。
セッションではデータベースの仮想化の新たな取り組みや、2008年中に展開されると言われている「Fusion Applications」の進捗状況などが発表される予定。