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機能を絞りコストパフォーマンスを向上

【レビュー】コンパクトさを追求した複合機上位モデル エプソン「Colorio PM-T960」

2007年11月13日 13時00分更新

文● 行正和義

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 セイコーエプソン(株)から今期リリースされたインクジェットプリンター/複合機の中で、最上位となるのが「PM-T960」だ(関連記事1)。

エプソンのColorio PM-T970
エプソンの複合機上位モデル「Colorio PM-T970」


AOSS対応で無線LAN設定が簡単になった


カバーオープン 本体前面
給排紙部、スキャナー天板、メモリーカードカバー、液晶パネルを開いたところ。本体前面からやや飛び出ている給紙カセットも傾斜した本体前面と大きな操作パネルのおかげでそれほど目立たない本体前面の排紙部には、カバーで覆われたメモリーカードスロットが用意されている。操作パネルの「CDガイド開閉」ボタンを押せば、電動でレーベル印刷用のCD-Rトレイガイドが下がる仕組みもT990と同様だ

 最上位モデルといっても、同社の複合機ラインナップには昨年のモデル「PM-T990」(関連記事2)が継続して販売されており、本機とPM-T990を比べると6色インクや印刷機能的には同等だ。PM-T990から、光学ドライブを省略している点(CD/DVDレーベルの印刷は可能)や液晶パネルが小型化(4インチ→3.5インチ)されているほか、搭載スキャナーの光学解像度が1クラス低い(最高4800dpi→最高3200dpi)、デジタルカメラのRAW画像印刷機能が省略されたといった違いがあるため、どちらかといえばPM-T990の廉価版といった位置づけとなる。新機能としては、内蔵する無線LANが(株)バッファローの無線LAN設定機能「AOSS」に対応して簡単に無線LAN設定ができるようになっている。

本体背面 本体側面
両面印刷ユニットの後ろは紙づまりを取り除くためのフタが用意されている。両面印刷ユニットの取り外しは両側のロックを押すだけと簡単だが、電源端子のため壁にぴったりと設置するわけにはいかず、また背面に放熱用スリットもあるので密着させないほうがいいだろう背面には取り外し可能な両面印刷ユニットを装備する。L判サイズであれば後部給紙トレイに入れたままフタを閉じることも可能で、写真印刷だけであればかなりすっきりした使い方も可能
スキャナー部
スキャナー部は35mmフィルムストップならば6コマを一度に読み込み可能。トップカバーの圧板の裏側にフィルムスキャン用のマウントをセットしておくことができる。ただし、CD-R印刷用トレイは依然として本体に格納できないのはやや残念

 ボディーは、PM-T990など同社の複合機に共通する操作パネルが台形の本体の手前にせり出したデザインで、傾斜した前面とせり出した操作パネルのおかげでやや出っ張った給紙トレイなども目立たない。光学ドライブの省略もあってPM-T990に比べて奥行で約7cm短くなっており、とかく大きさが気になる複合機としては評価したい。特に両面印刷機能は背面に装着するユニットタイプとなっており、T990のような本体内蔵型と比べれば背面が出っ張った状態にはなるものの、両面印刷を必要としないのであれば取り外しも可能で、外せば奥行きは約6cm短くなる。取り外したあとの背面開口部をカバーするパネルも標準で付属する。

インクカートリッジ コネクター部分
インクカートリッジはT990と同じく「ICBk50/ICC50/ICM50」などを用い、インクタンクはヘッドの上に位置するタイプインクカートリッジの手前にUSBとLANコネクターが配置され、コネクターが本体背面や側面に出っ張らないようになっている

 同社複合機に共通する幅広い操作パネルは、ボタン類が多い印象こそあるが、電源を入れてメニューから実行したいコマンドを選択し、印刷する画像と枚数を選んで印刷ボタンを押すという一連の操作がパネルの左から右に順に並んでいるため、使い勝手は良好だ。液晶パネルの輝度も十分でかなり見やすいものの、デジタルカメラ画像の「仕上がりView」(補正結果を確認するための印刷前プレビュー表示)など、画像を表示させた場合には、T990の「PhotoFineUltra液晶」と比べるとやはりやや物足りない印象を受ける。

前面操作系
同社複合機に共通する大きな操作パネル。ボタン類こそ多い印象はあるものの操作はシンプルで、左の円形メニューで処理を選べば右に向かって順にボタンを押せばいいだけだ
メイン画面 ナチュラルフェイス機能
デジタルカメラ画像印刷でのメイン画面(上)と、画像を選択して印刷ステータスを表示させた画面(下)。T990に比べると液晶の精細感が乏しいが、3.5インチと大きめの液晶パネルのため表示は見やすい「ナチュラルフェイス」機能を利用したところ。メインモードの「メモリーカード」からではなく「ファンプリント」から選択する。画像を選択すれば顔を検出して補正強度を選ぶ。そのまま印刷することもできるほか、美白・小顔補正の強度バリエーションを印刷して確認することも可能

 今期の同社プリンター/複合機の特徴である、顔検出による補正機能「ナチュラフェイス」は、プリンターでのデジタルカメラ画像印刷とパソコン側の印刷ソフト「Easy Photo Print」の双方から利用可能な点ではコンパクトプリンター“Colorio me”(カラリオミー)「E-720」(関連記事3)などと同様だ。プリンター側の液晶パネルで確認しながらの操作や、小顔/美白補正の強度をサムネイル印刷して確認できるなど使い方、ならびに顔検出精度や検出時間も同程度となっている。複数人の顔検出も可能で同時に補正することもできるのだが、やはりデジタルカメラの顔検出に比べるとやや検出精度が弱い印象を受ける(正面の顔は検出できるものの、横向きや複数人では検出ミスが見られる)こともあって、今後の検出精度の強化・時間の短縮などが期待される。

フェイスシート
美白・小顔補正の強度バリエーションを印刷して確認できるフェイスシート。E-720でも同様の機能が搭載されているが、こちらはA4での印刷となり、やはりハガキサイズの印刷に比べて大きいので補正結果も確認しやすい
EPSON Easy Photo Printのナチュラルフェイス補正機能1 EPSON Easy Photo Printのナチュラルフェイス補正機能2
パソコンの印刷ツール「EPSON Easy Photo Print」内のナチュラルフェイス補正機能。小顔・美白ともに5段階の補正強度を選択でき、画面上で確認することができる

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