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データ同期ソフト

レビュー:The Missing Sync for Windows Mobile v4.0

2007年11月12日 10時34分更新

文● ヤシマノブユキ

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動画ファイルの同期に対応! スマートフォンに必須のソフト


Missing Sync 4.0 【SPEC】
開発元●米マーク/スペース社 販売元●(株)ミヤビックス 価格●5880円(ダウンロード販売のみ)
http://www.miyavix.co.jp/

対応システム●OS X 10.4.9以上 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
米国製ソフトとはいえ、国内の最新スマートフォンを一貫して積極的にサポート。Macユーザーにとってはスマートフォンを連携させる唯一の選択肢だ。


 「The Missing Sync for Windows Mobile v4.0」は、iCalやiTunesといったOS X付属ソフトと、(株)ウィルコムの「W-ZERO3」シリーズをはじめとするWindows Mobile搭載スマートフォンやPDAを、ワンタッチで連携するソフトだ。

Missing Sync WM 4.0

バージョン4.0で「Microsoft Windows Mobile 6」に対応。そのため(株)ウィルコムの「Advanced/W-ZERO3[es]」でも使用可能だ。付属のUSBケーブルでMacと接続する

 機能は大きく分けて3つ。ひとつはiCalやアドレスブック、または「Microsoft Entourage」とのPIM(予定表/連絡先/仕事/メモ)データ同期。ふたつ目はiTunesやiPhoto、QuickTimeを利用したAVコンテンツ(音楽/動画/画像)の同期。また3つ目に、Windowsを使わずにWindows Mobile向けのソフトをインストールすることが挙げられる。

Missing Sync WM 4.0

「プラグイン」タブの画面で項目にチェックを付け、「同期」ボタンをクリックするとMacとの同期が始まる。接続したときに自動的に同期がスタートする設定も可能だ

 さらに、Safariのブックマークや通常のテキスト情報をスマートフォンと同期したり、Finderにスマートフォンをマウントし、外付けボリュームとして利用できる。

 Macのデータを閲覧するだけならiPodでも可能だが、外出先での変更内容やちょっとしたメモをMacにすばやく取り込めるという点では、本ソフトとスマートフォンの組み合わせに勝るものはない。

「Mark/Space Notebook」を活用すれば、Mac上のテキストや音声を同期して簡単に持ち歩ける。「Word Mobile」で開くとURLリンクもアクティブになる

同期ソフトにありがちな日本語の文字化けや欠落もなく使える。ただし、マシンの環境にもよるが、フォルダーの同期やiTunesのプレイリストの同期が実行されないという不具合がみられた。この点については早急な対応が望まれる。

 動画の変換は、今バージョンから搭載された新機能。同期も簡単で、高画質で容量が大きい動画は変換時に解像度320×240ドット、フレームレート15fps、ビットレート約400kbpsへ自動で変換される。スマートフォンの画面サイズで視聴するならこの程度が最適だろう。

高画質な動画は、容量を抑えるために同期時に大幅に間引かれてブロックノイズが発生。元のビットレートが低い動画のほうが変換後の品質が高かった。なお、ここではプレーヤーソフトとして「CorePlayer」(価格は19.95ドル)を利用した

スマートフォンに興味のあるMacユーザーにぜひ試してほしい。


(次ページに続く)

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