米ディスカバリーチャンネルの人気番組「アメリカンチョッパー」をご存じだろうか? タトル一親子のバイク工房「Orange County Choppers」(OCC)を舞台に、ひとくせふたくせある登場人物がロックな掛け合いをしながら(ときにはキレて口喧嘩しながら)カスタムメイドのバイクを組み立てていくという極めてアメリカらしい番組だ。
HPやインテルのバイクはこうして生まれた
番組内では企業や個人の依頼によって作られる「カスタムバイク」には下の写真のように、インテルやHPの依頼によるものもある。HPのバイクを作る回には、オフィスにやってきたタトルー親子がHPのノートパソコンを叩きつけたり、踏んづけたりしながら「丈夫なノートだぜ」とコメントするなど、かなりワイルドな番組内容になっているようだ(筆者はこの回を観ていないのだが、CSで観た社内の人間によるとそういう傍若無人なシーンがあるらしい)。
ある意味アメリカらしいマッチョな番組だが、その人気も相当なものがある。OCCのバイクは安いもので4万ドル(約480万円)程度から。高いものでは10万ドル(約1200万円)近いものもあるが、ビル・マーレイやウィル・スミスといった有名俳優も購入しているほどの人気だ。
実際、今回イベントに同行したアメリカ人の通訳はこの番組の大ファンらしく、HPワークステーションの導入事例として、OCCのデザイナーでこれまた個性的なキャラのジェイソン・ポール(Jason Pohl)氏が登場したセッションでは、かなりの興奮ぷりだった。
さて、「Photoshop」「SolidWorks」「Alias Studio」などさまざまなアプリケーションを巧みに操り、デザインからCADの設計、実際に部品の制作まで一貫して手がけてしまうジェイソン氏であるが、自分自身でも語っているように相当に短気な性格のようだ。以前使っていたマシンではあまりの反応の悪さに怒り、「キーボードも自分も壊れてしまったことがある」と冗談交じりに語っていた。