10年ぶりの大型刷新でOS X専用設計に生まれ変わる
【SPEC】 開発・販売元●(株)アジェンダ 価格●8190円(パッケージ版)、5040円(アップグレード版)、3780円(ダウンロード版) 備考●当初11月30日発売予定だったが、12月28日に発売延期。現行の「宛名職人Ver.14ねずみ」を購入するとVer.15へのフリーアップグレードが受けられる('08年3月31日締切) http://www.agenda.co.jp/ 対応システム●OS X 10.4以上 対応機種●PowerPCまたはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
プログラムの完全刷新により、ついにインテルMacにネイティブ対応した。インターフェースや使い勝手などがMac本来の操作性に近づいた。
Mac用の宛名・裏面印刷ソフトとしては最古参で、今や唯一の市販ソフトとなった「宛名職人」は、宛名・裏面の印刷や作成だけでなく、住所から過去の年賀状のやり取りまでの各種データを管理できるソフトだ。デザイン用のコンテンツを大量に収録し、年賀状などのはがき作成をトータルでサポートしてくれる。
年賀状シーズンに合わせたバージョンアップにおける最大の変更点は、全面的にプログラムが刷新され、ついにユニバーサル対応(OS X 10.4以上専用)になったことだ。
15年前の登場以来、データベース周りの大きな改訂があった以外は、基本的なプログラムは旧Mac OS用の設計が引き継がれてきた。OS X対応後もインテルMacではRosetta動作だったが、開発環境をXcodeに移行し、OS X専用設計になったことで、ようやくインテルMacでネイティブ動作するようになった。
Unicode(UTF-16)のサポートにより、OS X標準のヒラギノフォントで扱える異体字も利用できる。
バージョン14以前には専用フォントを使用していた人名漢字なども、高品位なヒラギノフォントを使った印刷が可能になったのだ。
また、裏面デザインモードでテキストの直接入力や、ほかのソフトで加工した画像やテキストをドラッグ&ドロップで読み込めるようになった。
(次ページに続く)