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年賀状作成ソフト

レビュー:宛名職人Ver.15

2007年11月10日 03時23分更新

文● 倉田吉昭

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10年ぶりの大型刷新でOS X専用設計に生まれ変わる


宛名職人Ver.15 【SPEC】
開発・販売元●(株)アジェンダ 価格●8190円(パッケージ版)、5040円(アップグレード版)、3780円(ダウンロード版) 備考●当初11月30日発売予定だったが、12月28日に発売延期。現行の「宛名職人Ver.14ねずみ」を購入するとVer.15へのフリーアップグレードが受けられる('08年3月31日締切)
http://www.agenda.co.jp/

対応システム●OS X 10.4以上 対応機種●PowerPCまたはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
プログラムの完全刷新により、ついにインテルMacにネイティブ対応した。インターフェースや使い勝手などがMac本来の操作性に近づいた。


 Mac用の宛名・裏面印刷ソフトとしては最古参で、今や唯一の市販ソフトとなった「宛名職人」は、宛名・裏面の印刷や作成だけでなく、住所から過去の年賀状のやり取りまでの各種データを管理できるソフトだ。デザイン用のコンテンツを大量に収録し、年賀状などのはがき作成をトータルでサポートしてくれる。

 年賀状シーズンに合わせたバージョンアップにおける最大の変更点は、全面的にプログラムが刷新され、ついにユニバーサル対応(OS X 10.4以上専用)になったことだ。

宛名職人Ver.15

プログラムが一新されて、インテルMacにネイティブ対応。インターフェースが新しくなったが初心者でもわかりやすい操作ガイドなど、好評を得た機能は健在だ

15年前の登場以来、データベース周りの大きな改訂があった以外は、基本的なプログラムは旧Mac OS用の設計が引き継がれてきた。OS X対応後もインテルMacではRosetta動作だったが、開発環境をXcodeに移行し、OS X専用設計になったことで、ようやくインテルMacでネイティブ動作するようになった。

 Unicode(UTF-16)のサポートにより、OS X標準のヒラギノフォントで扱える異体字も利用できる。

宛名職人Ver.15

Unicodeのサポートにより、ヒラギノフォントを使った異体字やアルファベット以外の文字も併用できるが、正式にサポートをうたうのはあくまで日本語のみ。フォントパネルを使ったサイズやフォントの変更も可能だ

バージョン14以前には専用フォントを使用していた人名漢字なども、高品位なヒラギノフォントを使った印刷が可能になったのだ。

 また、裏面デザインモードでテキストの直接入力や、ほかのソフトで加工した画像やテキストをドラッグ&ドロップで読み込めるようになった。

宛名職人Ver.15

はがきの裏面デザイン中のウィンドウ。フォントの直接入力やドラッグ&ドロップによる画像の読み込みなど、OS Xのような直感的な操作が可能だ


(次ページに続く)

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