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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第11回

今川焼じゃダメなんです──タイ焼きに「無償の愛」を捧げる女子ブロガー

2007年11月12日 11時00分更新

文● 古田雄介

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形がないから今川焼は嫌

 

── そうなんですか。ところで神の啓示は「タイ焼き」だけだったんですか。同じ材料の「今川焼」ではダメです?

「根津のたいやき」のタイ焼き

「タイ焼きは形がついているから、食感が単調にならなくていい」とのこと。ちなみに写真は名店「根津のたいやき」のタイ焼き

いとぅ 今川焼きは、萌えませんね。とにかく複雑な形をしていることが大切です。

 形が付いていることで、頭にはしっかり「あん」が入っていて柔らかく、しっぽはカリカリっとしているといった感じで、食感が単調にならないんです。厚みも、食べ進めるうちに変わってくるので、食感の変化に一役買っています。最後まで飽きないから、タイ焼きは好きですね。

 亜流でサザエさん焼きというのもありますが、形がついていたら、まあ許せるという感じです(笑)。

 

── 形がついていれば、型のデザインなどはあまり気にしないですか?

いとぅ デザインよりは焼き方ですね。そもそも普通の養殖モノは、3パターン程度しか型の種類がないですし……。

 同じ型でも、薄皮なのか厚皮なのかというのも重要です。その型を裏表で挟んで焼く方法と、別々に焼いてハンバーガー式に合わせるだけのものとでは、食感が変わってきます。与えられた型をいかに使うかということも見所ですね。

 

── なるほど。しかし、就職活動の合間に、そうした知識を付けたわけですか?

いとぅ そうですね(笑)。専門誌を取り寄せて基本的な知識を付けて、お店はネットやタウンページで調べていきました。味に関することは、色々食べていくうちに養われた部分も大きいです。

 あとは、店員さんに直接聞いて勉強しました。タイ焼き店の店員さんは、話したがりの人が多いので、焼き方やこだわりをこと細かに教えてくれるんです。やはり、人の口から聞いた情報が一番確実です。

 

根津のたいやき【東京タイ焼き散歩・その1】

 
根津のたいやき

店舗外観

 1軒目に訪れたお店が「根津のたいやき」。いとぅ氏が最初に訪れたという「柳屋」の暖簾分け店で、天然モノのタイ焼きが食べられるという。価格は1個140円。お店は東京メトロ千代田線・根津駅の近くにある

  • 住所:東京都文京区根津1-23-9-104
    Googleマップの地図
  • 電話:03-3823-6277
  • 営業時間:10:30~売り切れまで
  • 定休日:不定休
 

(次ページに続く)

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