バージョンアップした「Logic Express」の利用価値
Logic Proの入門版にあたる「Logic Express」も同時にアップデートしている。サラウンドや「Digidesign Audio Engine」に対応していないなどやや機能制限があるが、一般ユーザーが使うには大きな問題にはならないものばかり。
Logic Express 8の主な機能制限 | |
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●Logic Studioの付属ソフトやプラグインがない | |
●Digidesign Audio Engineや時間分割多重(Time Division Multiplex)などのハードウェアをサポートしていない | |
●LCRSや5.1〜7.1を含む標準的なサラウンド構成に対して未対応 | |
●ビデオトラックが作成できない | |
「Logic Pro 8」と「Logic Express 8」を比べると、大きな差はあまり見つからない。Logic Express 8のエフェクトは、Logic Studioに付属しているインスツルメントプラグインの一部を収録したものだ |
むしろ、あと3万円を出せばLogic Studioに付属する各種ソフトやプラグインが手に入るため、Logic Exressは買い得感の低さが最大のネック。多少無理してでも、Logic Studioを購入したほうがいい。
【Conclusion】
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今回から採用されたシングルウィンドウ方式は、かなり使いやすい。付属ソフトが充実し、本ソフトだけで音楽制作のプロセスを完結できるようになった。
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付属ソフトの機能がかぶっている。Logic本体だけに11万円以上払った既存ユーザーは、あまりの安さに複雑な気分になる。何か特典があればよかった。
(MacPeople 2007年12月号より転載)