エフェクターラックをMacの中に作り出す
Logic Studioのパッケージ中で最も目新しいのが、MainStageだ。
ライブパフォーマンスや演奏に使う音作りのためのソフトで、MIDI音源とオーディオ音源の両方を扱える。
MacにつないだMIDIコントローラーの入力や楽器の演奏に対して、Logic Pro 8で使われるインスツルメントやエフェクトなどを組み合わせ、新しい音を作り込んでいく。そしてその設定は、ハードウェアのシンセサイザーのようにいくつも保存しておくことが可能だ。いわば、Macそのものがハード音源エフェクターになったかのような感覚である。
オーディオ音源のエフェクトでは、その使用目的からギター用がメインとなるだろう。ギターアンプ独自の音を表現するアンプシミュレーターや、音を重ねるコーラスなどを使って音を作り、あらかじめ設定しておけば、クリックひとつで簡単に呼び出して音質を変えられるのだ。
そのほか、ドラムマシンや、ボーカルエフェクトなども多数用意されている。Macと接続した外部コントローラー側のツマミで音を変えられるうえに、インターフェースにあるツマミなどの設定や表示を、自分で好きなようにカスタマイズできる。
MainStageのインターフェースは、いたってシンプル。Logic Pro 8から演奏をするときに必要なパラメーターだけを取り出したという感覚のソフトだ。新しい使い方が期待できるだろう。
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