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音楽制作ソフト

レビュー:Logic Studio

2007年11月01日 03時11分更新

文● 祐天寺浩美

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エフェクターラックをMacの中に作り出す


 Logic Studioのパッケージ中で最も目新しいのが、MainStageだ。

Logic Studio

左側で楽器を選ぶと、右側にエフェクトレベルやトーンレベルなどの組み合わせ内容が表示される。中心にあるプレー画面をウィンドウ全体に表示させることもできる

ライブパフォーマンスや演奏に使う音作りのためのソフトで、MIDI音源とオーディオ音源の両方を扱える。

 MacにつないだMIDIコントローラーの入力や楽器の演奏に対して、Logic Pro 8で使われるインスツルメントやエフェクトなどを組み合わせ、新しい音を作り込んでいく。そしてその設定は、ハードウェアのシンセサイザーのようにいくつも保存しておくことが可能だ。いわば、Macそのものがハード音源エフェクターになったかのような感覚である。

 オーディオ音源のエフェクトでは、その使用目的からギター用がメインとなるだろう。ギターアンプ独自の音を表現するアンプシミュレーターや、音を重ねるコーラスなどを使って音を作り、あらかじめ設定しておけば、クリックひとつで簡単に呼び出して音質を変えられるのだ。

 そのほか、ドラムマシンや、ボーカルエフェクトなども多数用意されている。Macと接続した外部コントローラー側のツマミで音を変えられるうえに、インターフェースにあるツマミなどの設定や表示を、自分で好きなようにカスタマイズできる。

Logic Studio

レイアウト編集画面では、プレー画面に表示するツマミやボタンの位置、大きさ、形などをカスタマイズできる。パフォーマンス中に動かしたいパラメーターだけを登録しておこう

 MainStageのインターフェースは、いたってシンプル。Logic Pro 8から演奏をするときに必要なパラメーターだけを取り出したという感覚のソフトだ。新しい使い方が期待できるだろう。


(次ページに続く)

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