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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第3回

秋、人肌恋しいグッドデザイン「MEDIA SKIN」

2007年11月01日 19時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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MEDIA SKIN

【今週の1枚】 ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションに選定され、2007年のグッドデザイン賞で金賞も受賞したau design projectの「MEDIA SKIN」

 2008年春、夏のパリ・コレが華やかに行なわれた。もちろん日本のブランドも新作を発表していたが、今年は中国やインドなどの国からの参加がニュースになっている。

 10月末には東京モーターショーが千葉・幕張メッセで行なわれた。こちらは有望な市場と目される新興国でのモーターショーに押されて、メーカーからイベントの重要度の評価が下がってしまうかもしれない。日本の1モーターファンとして、頑張らなければならない、と思ってしまう。

 日本のものづくりもうかうかしていられないわけだが、そんな状況の中で世界に羽ばたいている日本のケータイがある。「INFOBAR」「talby」「neon」「MEDIA SKIN」といった、「au design project」から世に送り出された端末たちだ。これらのケータイは、世界中のモダンデザインやアートが集まるニューヨーク近代美術館(MoMA)にコレクションとして納められている。

neon

MoMAに展示してある「neon」。隣には古い電話のヘッドセットが並べられていた



無二の触り心地


MEDIA SKIN

「MEDIA SKIN」

 さて、au design projectといえば、最近では2007年秋に登場する予定の「INFOBAR 2」が話題だ。しかし、あえてこれを待たずにMEDIA SKINというチョイスはどうだろう?

 MEDIA SKINは今年3月にリリースされたCDMA 1X WIN機になる。リリースから既に半年以上が経過しているにもかかわらず、ユーザーからの公募で新色をリリースしたり、2007年グッドデザイン賞で金賞を取ったりと、ニュースが絶えない端末なのである。

 その特徴は、今までのケータイになかった手触りだ。これまでのケータイのボディは、つるつるしていたり、テカテカしていたりと、金属を使わない限りプラスティックの質感を抜けられないモノが多かった。特にこれらの素材が嫌われているわけではないんだけれども。

 ところがMEDIA SKINは違う。ボディーを工夫して、オレンジカラーとホワイトカラーではシリコン粒子を、ブラックカラーでは特殊ウレタン粒子を含む塗料を採用したおかげで、柔らかな質感が実現できたのだ。特にブラックの柔らかいウェットな触り心地は、本当に無二のモノだ。


(次ページに続く)

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