今回製作するのは、コレである!
パソドックは第7話まで物語が展開し、魔法少女リリカの誕生から、悪の組織ダークセグメントと手に汗握る闘いが描かれてきた(そんなヤツらがいたのかっ!)。いずれのストーリーもバカバカしいものばかりだが、筆者の8ビット64KBのRAM内蔵(内16KBシャドウRAM)の脳で解決策を考え、持てる知識を技術を最大限使って実用的な工作をしてきたつもりだ。
が、ここでひとつ伏線を解いておこう。それはパソドックの裏テーマだ。実はちゃんとした連載記事のように「バカっぽいけど実用品を作ろう」っていうテーマがあるのだ! ネタじゃなくて、本当にだよ!
そこで今回作ったのが、HDDやネットワークアクセスLEDを100W電球化する装置である! それがどう実用的であるか? については、聞かないで欲しい。色々マズいのである!
次の写真は、先ほどの装置をパソコンに接続したところだ。
写真はファイルサーバーのHDDアクセスLEDを100W電球にしたところである。ドライブごとに色分けすることで、共有ファイルにアクセスしているのか? 仕事関連のファイルにアクセスしているのか? はたまたエロビデオにアクセスしているのかが一目瞭然だ。
しかもLEDなら何でも100W電球化できるので、クライアントマシンのパワーLEDやHDDアクセスLED、ネットワークアクセスLEDにスリープ中のLEDまで幅広く対応。とくにスリープしている間、ギンギンに輝く100W電球は、ガンガン稼働しているマシンにしか見えないというオマケもある。仕事をサボっている時のカモフラージュとして、非常に有益だろう。
またこんな場合にも、非常に有益だ。
・デフラグ実行中なのが500m先から確認できる!
・ウィルスチェック中なのが500m先から確認できる!
・コンパイル中なのが500m先から確認できる!
・Wi○nyでDL中なのが500m先から確認できる!
・電源の消し忘れが500m先から確認できる!
ん~、なんて実用的!
また副次的な効果として、こんなイイ面もある。
・会社で対面にいる気に入らないヤツを威嚇できる
・パワーランプを白色にすれば部屋の電気は必要ない
・ちょっとしたクラブ(古くはディスコ)気分
パソコン以外にも、ブロードバンドルータや留守電話のメッセージランプなどなどに応用が利く。今回の工作は、これまでになく実用的なのである! これは作ったあとに1時間以上も頭をひねって、無理無理考えた便利な使い方じゃないぞ! 本当だ! 信じてクレ~~~~っ!
工作に必要なもの
これまでになく実用的な工作だけに、作ってみたくて心ウズウズ、腕はボキボキ鳴っているだろう。まずは材料からっ!
品名 | 価格や入手先 |
---|---|
LED→電球変換ユニット(OP-51)×1 エレキット製 | 1890円 千石電商やエレキットWeb通販 |
100V電球(60W以上のカラーが望ましい)×4 | 1個500円程度 DIY店 |
電球ソケット(口金 E26タイプ)×4 | 1個300円程度 DIY店 |
コンセント(オス)×1 | 200円程度 DIY店 |
ICクリップ×8 | 1個100円程度 千石電商など |
100V用電線(7A 0.75mm2)×3m | 500円程度 DIY店 |
弱電用電線(2線フィーダー)×5m | 500円程度 DIY店 |
抵抗 10kΩまたは100kΩ×4 | 1本10円程度 千石電商など |
PC用電源延長ケーブル | 300円程度 PCショップ |
タッピングネジ φ3mm 20mm程度 数本 | 100円程度 DIY店 |
木材(500mm×150mm×10mm程度) | 500円程度 DIY店 |
キットは全国各地の電気街で入手可能だろう。近県に電気街がない場合は、エレキット社のWeb通販を利用すればいい。キットの内容は、次の写真のようになっている。
このキット1つで、最大4つのLEDを電球化できる。同じ回路が4つあるだけなので、2灯式×2セットというように切り離して使うことも可能だ。
電球と電球ソケットは、便所の白熱電球と同じ口金(ソケット)のE26タイプが汎用的でいいだろう。ダウンライトなどで使われている小さいクリプトン球にする場合、口金はE17タイプとなる。また蛍光灯タイプの電球は、この工作では利用できないので注意して欲しい。
ICクリップは、HDDアクセスなどのLEDに接続するための道具だ。ボタンを押すと先端から小さなU字の針が出てLEDの足に引っ掛けられるようになっている。
もしICクリップが入手困難な場合は、写真中央のミノムシクリップでも代用できるが、LEDが狭い場所にあると接続が困難かも知れない。またマザーボードのLEDコネクタに接続する場合は、あまっているコネクタや、デジタルオーディオ用のケーブルを使うといいだろう。
なおキットとは別にそろえる抵抗は、LEDを点灯させつつ100W電球も光らせたい場合に必要となる。抵抗なしで工作すると、パソコン側のLEDは点灯せず電球のみが光るようになってしまう。またLEDは色や種類によって消費電流が異なるので、1kΩ(茶黒赤)と10kΩ(茶黒橙)を4本ずつ用意しよう。
(次ページへ続く)

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