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独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾 第13回

最終回 人に認められたい…… 頑張りすぎる人のためのメンタルヘルス

2007年11月06日 11時51分更新

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セルフ・メンタルチェックをしてみよう

 最近、「うつ病」が巷間の話題にのぼることが多くなりました。うつ病に苦しむ人の数は、現在500万人に達すると見積もられています。そして、うつ症状に多い職種は、メーカーの製造部門に続いて、SEは第2位だという統計があります。

 さて、この「うつ病」とは、いったいどのような定義をされているのでしょうか? アメリカ精神学会が作成した公式の診断マニュアル(DSMーIV)によると、

1.悲しみや落胆
2.興味や喜びの喪失
3.体重の減少や増加
4.睡眠障害(不眠や過剰な睡眠)
5.焦燥や抑制
6.疲労感
7.自分を価値のない人間と思う罪悪感
8.思考力、集中力、決断力の欠如
9.くり返す死の願望

という項目のうち5項目以上が2週間継続すると、「うつ病」であると診断するのだそうです。5項目以下でも、なんとなく当てはまる感じがしたら、「うつ予備軍」の可能性があるので、充分注意をしてください。

うつ予防には有酸素運動が効果的

 最近ではうつ病の改善方法として有酸素運動が注目を浴びるようになってきました。有酸素運動とは、酸素を消費して充分な呼吸を確保しながらできる運動(ウォーキングやジョギング、水泳など)のことです。

 1994年、アメリカのパッフェンバーガー博士が発表した論文によると、1週間に3時間以上のエクササイズをする男性がうつになるリスクは、1週間に1時間以内しかエクササイズをしない男性よりも27%も低かったそうです。

 まだどのようなエクササイズがもっとも効果があるのかは研究途上のようですが、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリング、エアロビクス、ウエイトトレーニングについては、いずれもうつ病を予防・改善する効果が高いとされています。うつ病を改善するエクササイズの特徴としては、腕、足、胴などの大きな筋肉を使うこと、繰り返しのリズム運動であるそうです。

 さて、私もここ数年、毎週1回は必ずプールに泳ぎに行っています。意識的にうつ予防対策をしているというわけでもないのですが、確かに泳いでいる間は「無」になれるので、日ごろのストレスから開放されます。また、泳いだあとの爽快感はなにものにもかえられません。

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