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突撃!隣りの“軍”の晩ご飯!!

「戦闘糧食晩餐会」で世界中のレーションを食べ比べ!(前編)

2007年11月03日 21時00分更新

文● アスキー戦車部長Y

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戦闘糧食 勝手にランキング ベスト10

 さて今回、このイベントで出されたレーション類は12ヵ国60種類以上に及んでいる。そして参加者持ち込みも何点かあったので、実はもっと多い。ここでその全種類を紹介するのは困難、というか正直無理なので、我々ASCII.jpミリタリー特別取材班が食べてみてベストだったもの、ワーストだったものぞれぞれ代表的なものを紹介していこう。もちろん、味の評価は個人の味覚や体調で大きく変わるものなので、その点は留意して読んで頂きたい。また、この戦闘糧食晩餐会の記述に関する記事内でのミス(誤記、勘違い等)は、すべてASCII.jpミリタリー特別取材班の責任であることを明記しておく。

晩餐会の様子

晩餐会の様子。参加者全員で取り分けられるように、レトルトパックなどはお皿に移し替えている。レーションだということを思わず忘れてしまうくらい美味なものから、見た目で食欲を失ってしまうようなものまで、あらゆるものがテーブルに運ばれてきた


スペイン

第10位 スペイン軍
カジョス缶(スペイン風モツ煮)


どぎつい色だが、臭みはない。具がたっぷり入っていて、肉もやわらかい

 牛の胃袋(いわゆるハチノス)をトマトやニンニク、ワイン、パプリカで煮込んだモツ煮。オレンジ色に染まった缶を開けると、カジョスを見慣れていない目にはちょっと色合いがどぎつく感じられるのだが……。おそるおそる口に含んでみると、モツがとろけるような柔らかさだ。いや、イケます。どうにも普通のモツ煮が苦手な筆者だが、これなら普通に食が進む。ニンニクの臭みなども感じられない。まさに赤ワインに合いそうな味だ。しかし、酒が飲めない中東地域などに派遣されているスペイン軍の兵士は、毎晩飲みたくなりながらもガマンしつつ、これをつついているのだろうか。


オランダ

第9位 オランダ軍
ジャガイモとウィンナー香草風味缶


香草の風味がポテトとマッチした上品な味なのだが、その見た目が残念すぎる! あまり食欲をそそられるビジュアルではない

 これも見た目はアレだけど、塩味が利いていてなかなか旨い。子供のお弁当に入れたら大人気かもしれない。とはいえ、カロリーも高いんだろうなあ、と筆者は旨いけど一口だけで敬遠。しかしこのイベントのために朝飯、昼飯すべてを抜いていた北村記者は、他の参加者がもう食べないと見るや、缶を抱え込んで貪るように食べていた。彼、曰く「ファーストキッチンのフレーバーポテト(バジルポテト)のような味ですね」とのこと。


スペイン

第8位 スペイン軍
イカスミ缶


スペイン軍イカスミ缶

スペイン軍のイカスミ缶。内田社長によると「イカスミ入りなので好みがハッキリと分かれる。好きな人にはたまらない味」とのこと。確かに珍味のようですな

 缶にはイカスミの中に数センチくらいのホタルイカのようなイカがぎっしりと詰まっている。味は濃すぎず薄すぎずほど良い加減の塩で味付けした魚のスープ風味。ちなみにイカスミと言っても生臭くは無い。一匹スプーンですくい、プリプリしているイカを噛むと、ちゃんとイカ風味の煮汁がじわっとしみ出してくる。ああ、これはカリッと焼いたパンに載せて食べると美味しいだろうなあ。


イタリア

第7位 イタリア軍
チキンパテ缶


見た目も味もシーチキンそっくりな、イタリア軍のチキンパテ缶

 塩味の鶏肉のパテ。ほどよい塩加減と鶏の脂がマッチしている。クラッカーに載せて食べることを前提にしているようだが、アツアツの焼いたパンにこそ合いそうだ。しかしこのイタリア軍といい、先に出てきたスペイン軍、後で出てくるフランス軍とラテン系の軍隊は、食べ物に強いこだわりを持っているとしか思えない。
 特にイタリア軍は第二次世界大戦中の北アフリカ戦線で敵に包囲された砂漠の戦場でも、しっかり貴重な水でパスタを茹でていた、との伝説があるくらいだ。もちろん、これは戦場のジョークの類で事実では無いようだが、さもありなんと思わせるところがイタリア軍である。ともあれラテン系の軍隊の食へのこだわりは、我々日本人の想像を超えたものがあるのかもしれない。


青天白日旗

第6位 台湾軍
鯖のみそ煮缶


色は強烈だけど、味は普通の鯖のみそ煮。なんか変な着色料とか使っているのかな?と思わせるどぎつい色合い。でも、食べてるうちにやっぱりポン酒か焼酎持ってこい!ってなる感じ

 日本のご近所、台湾軍のレーションで旨かったのがこれ。鯖は適度な堅さでちょうどいい歯ごたえ、噛むと身から煮汁がしみ出してくる。白いご飯があれば3杯はイケそうだ。まあ、鯖のみそ煮缶も日本で作られたのが輸出され、台湾でも食べられているだろうから、我々日本人に馴染みの深い味になってもおかしくないだろう。

(次ページへ続く)

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