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キャリア・ピックアップ 第20回

今日のランチは何にする? 「みんなのお昼」のマッシュアップ!

2007年10月18日 11時49分更新

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新規事業を目指したい! 予算なし、人員なし……の問題をクリアするには

 開発するサイトのテーマは決定したが、「人員とコスト」の問題が残っていた。それをクリアする手段として、開発方法にマッシュアップを選んだのだ。

株式会社ファイブスターインタラクティブ 取締役アカウントマネージャー 中條仁人さん

株式会社ファイブスターインタラクティブ 取締役アカウントマネージャー 中條仁人さん

「予算をつけない状態から開発がスタートしました。最少の人員で通常の業務の合間や休日を利用しての開発、その状況の中で公開にたどり着くのには『マッシュアップ』の有効活用がベストだと判断したのです。予算をつけてプロジェクトチームを組んでサイトを立ち上げる方法もありましたが、それで収益を上げられなかった時には、会社に損失が出てしまう。開発のノウハウを持っていなかったので、そのリスクをおかすことはできませんでした」(中條さん)

 このような経緯で生まれた『みんなのお昼』は、「ホットペッパー」の東京都内約2200店舗の情報とグーグルマップを組み合わせて、ランチをやっているお店を地図上に表示するサービスを基礎としている。そこにサイトの利便性を高める、お店の住所から緯度経度を割り出し最寄駅を検索する機能「緯度経度駅検索API」と、ブログから特定のキーワードを検出してリンクを貼る「ブログ検索API」が盛り込まれている。

「マッシュアップでの開発には欠点もあります。使用しているAPI(Application Program Interface)のバージョンアップが行なわれた際、今までと同じ方法では使えない場合があります。『ホットペッパー』などの情報に関しても、お店情報の改訂はあることなので、いつまでも古い情報を載せているわけにはいきません。そのような事態にどれだけ早く対応を取れるかが課題になるでしょう。ユーザーがいつ来ても、快適に正確な情報を得られるように、きめ細かい運営が必要なのです」(竹内さん)

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