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「W5」と「W7」の温度を計測してみた

【レビュー】冷却ファンの効果は絶大! モバイルノート「Let'snote W7」

2007年10月22日 19時17分更新

文● 石井英男

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実は増設メモリーもSO-DIMMに変更


 最後にW7とW5の外観を写真で見ていこう。フルモデルチェンジというだけあって、W7にはさまざまな改善が施されている。

ラッチレスデザイン

W7(左)には、W5の囲み部分にあるラッチがない。ラッチのロックを外さずに、片手でも素早く液晶ディスプレーを開けるようになったのだ

抱え込み構造

W7(左)では、液晶上部の両端を突起状に、パームレスト側を凹形状にして、液晶ディスプレーを閉じる際に、筐体が噛み合って強度を向上させるという「抱え込み構造」を採用した(赤い囲み部分)

左側

本体左側。W7(左)には、ミニポートリプリケーター接続端子とファン排気口が追加された

右側

本体右側。W5(右)のUSB2.0ポートが2つなのに対して、W7は3つに増えている

キーボード面

W7(左)ではパームレストやホイールパッド周りのデザインも変更された。例えばパームレスト表面がフラットになった

底面

底面の比較。W7(左)はメモリースロットの位置やバッテリー形状が変わっている

 細かい変更点だが、メモリータイプが「MicroDIMM」から「SO-DIMM」に変わったことと、オンボードメモリが1GBに倍増したことにも注目しておきたい。

 店頭販売モデルのW5は、オンボード512MB+512MB MicroDIMMで合計1GBという仕様だったので、それ以上にメモリーを増やそうとすると、標準搭載のMicroDIMMを外して、1GBのモジュールに取り替える必要があった。そのため、メモリーは最大で1.5GBまでしか増設できず、増設すると最初に付いていた512MBのモジュールは無駄になってしまう。

 しかし、W7ではオンボードで1GB実装されており、SO-DIMMスロットが空いているため、交換したモジュールを無駄にすることなく、最大2GBまで増設できる。さらにSO-DIMMのほうがMicroDIMMに比べて一般的に価格も安いことも嬉しいだろう。ちなみに秋冬モデルのうち、メモリー規格がSO-DIMMに変わったのはW7とT7のみで、R7とY7は従来通りのMicroDIMMとなっている。

W7のメモリー

W7では、増設メモリーの規格が、ノートパソコンで一般的なSO-DIMMに変更された

W5のメモリー

W5はMicroDIMM規格のメモリーを採用していた

 このようにW7は、本体の冷却性とパフォーマンスをさらに進化させており、モバイルノートとしての完成度は非常に高いといえる。軽くて丈夫でバッテリー駆動時間の長いモバイルノートを探している人には、有力な選択肢となるはずだ


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