「バンコク高架鉄道(BTS)撮影編」
~都市交通BTSで海外鉄道の撮影を練習する
バンコク市内なら、どこからでも高架鉄道の「BTS」にアクセスできる。だから、タイ国鉄の撮影に行く前にBTSで撮影の練習をしておこう(何度でも無料で再撮影ができるデジタルカメラって便利だなあ)。
バンコクの都心では高架を取り囲むように高層ビルが建っている。標準ズームでもBTSが近付いてきたところを撮れば、十分に大きく撮れる。しかし、望遠ズームで離れて撮れば、BTSだけでなく背景の高層ビルの両方を大きく撮れる点に注目したい。
【作例1】では、バンコクを訪れるほとんどの観光客が訪れると言われる、大人気デパート「シアーム・パラゴン」と「ZEN」を背景に取り込んだ。実効画角400mmで撮影したため、背景のビルがBTSに迫るくらいに大きく撮れた。これによってバンコクの中心部を貫く都市交通という、BTSの「キャラクター」が立ったと思う。
一方、【作例2】では、BTSが3両編成で第三軌道から集電していることがマニアには分かるかも知れない。しかし、画面の約6割を列車が占領しているので、背景にはアピールするべきBTSの活躍の場を示す要素がほとんどない。これではBTSのキャラクターが立たない。
タイの鉄道うんちく(1)
タイ語で「ロット・ファイファー」とも呼ばれるBTSは、今はなきパークナーム鉄道と現在では非電化されたメークロン鉄道に続く、タイでは3番目の電車となる。4番目はBTSに続いて開通したMRT(地下鉄)、5番目は建設中のエアポート鉄道になる予定(ト ラムは除く)。
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