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ノイズキャンセルで電車内でも快適視聴

【レビュー】ウォークマン初のワンセグ対応! ソニー「NW-A919/BI」

2007年10月12日 09時00分更新

文● 高橋敦

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 ソニー(株)の「NW-A910」シリーズは、ウォークマンの本分である音楽に加えて、写真や動画の再生、そしてワンセグの視聴/録画に対応したフルスペックのメディアプレーヤーだ(関連記事)。

NW-A919/BI

「NW-A919/BI」。本体のカラーは「アイスブラック」で、ブラッククロムでメッキ塗装されている。11月17日発売予定で、価格は4万7800円

 特にウォークマンシリーズ初搭載のワンセグは、通勤/通学の移動時間が長い人にとって、日々のニュースチェックや電車の待ち時間の暇つぶしに使える実用的な機能で、注目度も高いはず。というわけで今回は、ワンセグにフォーカスして新ウォークマンの実力を見ていく。

 なお「NW-A910」シリーズのうち、今回試用したのは、ソニーのオンライン直販サイト「Sony Style」限定モデルとなる「NW-A919/BI」になる。店頭販売モデルとは外観が異なり、さらにメモリー容量がシリーズ最大の16GBだ。



「ケータイ」のバッテリー切れを回避


 ワンセグと言えば、普段持ち歩いている携帯電話機での視聴を想像する人もいるかもしれない。それに比べて「ウォークマンでワンセグを見るメリットがあるのか?」といえば、最大の長所は携帯電話機のバッテリー切れを気にしないで使えるところだろう。この点だけでも大きい。

 携帯性の面でも、普段から音楽プレーヤーを持ち歩いている人には、違和感のないサイズ・重量だ。「ワンセグケータイ+音楽プレーヤー」でも「ケータイ+ワンセグウォークマン」でも、持ち運ぶ台数は同じ。しかも本機は、大人の手にすっぽり収まるほど小さくて、重量も約74gのためとても軽い。そのほか、録画をたくさんしたい人には、16GBと余裕のあるメモリー容量も大きなポイントになるだろう。

NW-A910シリーズの本体サイズは、幅47.2×高さ86.0×厚さ12.3(最薄部11.3)mm。音楽プレーヤーとしてのライバルである第3世代iPod nanoと比べると厚みがあるものの、携帯プレーヤーの中でも小さい部類で、大人の手にもすっぽり収まる

 ノイズキャンセル機構を採用しているのもポイントだ。ノイズキャンセル処理回路は本体に内蔵しているので、装着において普通のイヤホンとの違和感はない。

カナル型イヤホン

付属のカナル型イヤホン。端子は標準型を拡張したもので、このイヤホンをほかの機器に挿すことはできない

 ワンセグ関連の基本的なスペックをおさらいしておくと、液晶ディスプレーのサイズは2.4インチで、解像度が240×320ドット。縦表示が基本スタイルだが横にして全画面表示での視聴も可能だ。字幕表示や音声多重にも対応している。ワンセグの連続視聴は、カタログスペックで約6時間。

 メモリーが16GBの本機では、ワンセグを最大で約100時間録画できる。1日3時間録画しても1ヵ月以上は録り貯められる計算だ。録画予約には電子番組表(EPG)を用意し、毎回/毎週録画も可能。さらに繰り返し録画する場合は、前回に録画した番組を「上書き」するようにも設定できる。

 一方、緊急警報放送とデータ放送には対応してない。また、本機に録画した番組をパソコンにバックアップすることもできない。次ページでは、日常生活で実際に使用してみた印象を記していこう。


ブラッククロムメッキの魅力


ブラッククロム

この写真は落ち着いた写りだが、実物はもう少し「鏡面」っぽくてツヤピカ。折りたたみアンテナの収まりの良さにも注目

 今回試用した「NW-A919/BI」は、最初に述べたように直販サイト「ソニースタイル」の限定モデルで、本体外観の仕上げが異なる。


 筐体が、一枚板から深絞り工法で加工されるところまでは全モデル共通だ。その上で店頭販売モデルはブラック/シルバーに仕上げているが、限定モデルは職人が研磨した上でブラッククロムでメッキ塗装してある。


 ブラッククロムメッキは、鏡面仕上げの輝きに渋みを少し加えたような印象。本物の質感と重みがあるのはやはり別格だ。樹脂素材をメッキや塗装で金属風に仕上げたケータイのようなチープさが苦手な方は、この満足感に「にんまり」とできるはずだろう。


 ただし、鏡面仕上げの宿命として指紋汚れは目立つ。気になる方は適当なケースや拭き取りクロスを利用しよう。またブラックの要素は強くはないので、黒系統が好きな方は店頭販売モデルのブラックを選ぶといいだろう。

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