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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第26回

Windows Vista開発から、モバゲータウンへ。エンジニアとして本当に大切なスキルとは

2007年10月11日 11時15分更新

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楽しいだけではなく、さらに役に立つコンテンツ拡充のために

 前職で培ったエンジニアのスキルやコミュニケーション能力が生かせていると話す松内さん。その背景には、「ビジネスマンとしての視点を持ち続ける」という仕事術があった。

「エンジニアにありがちなのは、打ち合わせや何げない会話のなかで、やたらと専門用語を使いたがる傾向があることです。そういうスタイルでコミュニケーションを取ると、多くの人のアイデアを集めることができずにビジネスチャンスを逃してしまう気がします。またチームで案件に取り組む時には、自分の狭い見解で何事も決めつけないようにする配慮も大事でしょう」

 上流工程から下流工程というような流れ作業ではなく、チームワークで取り組む作業だからこそ、技術ではなくコミュニケーション能力も求められる。「言葉の使い方」には細心の注意を払っているそうだ。またインターネットで何でもできる時代だからこそ、すべてをインターネット上で解決できるとは思わないで、人に会ってじっくり話しをしながら解決策を見出す、アナログ的な方法を重視しているそうだ。

「モバゲータウンはゲームやSNSが中心ですが、今後ポータルサイトへ成長させるためには、現行のニュースや天気予報、電車の乗り換え案内だけでなく、さらに役に立つコンテンツを拡充していくことが重要になってきます。楽しいだけではなく役に立つコンテンツのラインナップをそろえるためにも、ビジネスマンとしての視点が大切。どのようなサービスがユーザーに求められているのか、利益を上げるためにはどうすればいいのか改善案を練るために、エンジニアも四方八方に興味のアンテナを張り巡らせる必要があると思っています」

キャリアアップ・ポイント
・これまでに身につけてきた経験や技術にとらわれすぎない。時には捨てることも大切
・求人に対して即座に行動した
・仕事の守備範囲を自分自身で決めつけない
仕事術
・後発の視点を生かして改善案を提案する
・エンジニアが使う“専門用語”を使わないように配慮する
企業を選んだポイント
・いろいろなことができる、発信していける会社だと感じた

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