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音楽制作ソフト

レビュー:Live 6 LE

2007年10月10日 11時14分更新

文● 祐天寺浩美

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ライブの起爆剤に最適! ショートカットで一発変更


 本ソフトには基本操作画面の「アレンジメントビュー」のほかに、曲の構成をリアルタイムに変えたり、クリップを細部まで編集できる「セッションビュー」という画面がある。

Live 6 LE

「セッションビュー」は曲全体でなく、クリップ同士を組み合わせて再生できるため、曲の流れや構成を考えるときに役立つ。また、アレンジと直接関係ない部分の音をカットして聴ける

ここでは、曲をイントロやサビといった構成別に再生できるので、演奏中に通常の曲の流れとは違うアレンジをクリックひとつで作り出せる。そのほか、曲全体の音程やテンポを極端に変えるなど、リアルタイムでかなり高度なアレンジも可能だ。

 エントリー向けのソフトには珍しく、音やエフェクトのパラメーターのほとんどを調整できるのもうれしい。各パラメーターレンジの幅も極端に広いので、自分の理想の音をとことん追求できる。

 さらに本ソフトでは、このような曲の構成や音の変更を、パソコンのキーボードや外部のMIDI機器にショートカットキーとして設定できる機能もある。

Live 6 LE

各パラメーターにショートカットを設定する「アサインモード」はコンテクストメニューから実行する。キーボードに設定することも可能

Live 6 LE

構成ごとにショートカットキーを設定できるので、作業をスムーズに進められる。その部分だけのループ再生も可能。クリップごとにショートカットを指定することもできる

Live 6 LE

「MIDIマップモード」で、編集したパラメーターにMIDI機器のショートカットを設定したところ。あとは演奏しながらショートカットを押せば、アレンジが自動的に曲に反映される

その場の状況に応じてショートカットキーでアレンジを呼び出せばすぐさま曲に反映できるので、ライブパフォーマンス時にはかなりの威力を発揮するだろう。


【Conclusion】
○  チュートリアルが充実しており、初めてこういったソフトを触る人でもスムーズに作業できる。機能が豊富なので、本格的に使える。

×  本ソフト独自の用語が非常に多く、今までほかのループシーケンスソフトに慣れ切っている人は操作に戸惑うかもしれない。

(MacPeople 2007年11月号より転載)

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