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キャリア・ピックアップ 第19回

知られざるヘッドハンティングの実態! 幅広い世代がターゲット、スカウトの目に留まるには

2007年10月04日 16時10分更新

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リサーチで「評判が高い人材」を探している

 では、具体的にどのようにヘッドハンティングがされているのだろうか。特にリサーチャーやスカウトが、どのように依頼に適した人材を探しているのかが気になるところだ。新さんは、情報源として「評判」と「カンパニーフェローの協力」があると言う。

「ヘッドハンティングする際、優秀な人材なのか、依頼に適した人材なのかを判断する材料として『評判』を重視しています。1つの大きなプロジェクトを成功させると、チーム内だけではなく取引先の評判も高まる。このように、実績は評判という形で表れるからです。」

 「評判」の収集は、プロジェクトのメンバーだった人や取引先だった人へのヒアリングだけでなく、新聞や雑誌、Webサイトなどメディアに掲載されている情報も参考にするようだ。

「インタビュー記事などでメディアに出ている人というのは、実績を積んで社内でも認められている“社の顔”であり、能力が非常に高いことが多いと考えています。人材の探す方法は他に、カンパニーフェローと呼ばれるその業界の事情に通じている方に、『大型プロジェクトを手がけた統括責任者のCさん』といったように力量のある方を教えていただくこともします。また、時にはクライアント企業から『A社のBさんがほしい』と名指しで依頼されることもありますね」

 このように集めた情報をもとに、サーチファーム・ジャパンではヘッドハンティングする人材を選抜している。その後のスカウトの動きは、ヘッドハンティングしたい人に対して直筆の手紙などでアプローチしてから、話し合いを何度も重ね、企業との顔合わせの機会をセッティングする。また新さんは、話が進み、待遇など条件の話し合いの場にも仲介役として参加し、成約後も両者のフォローをすると言う。

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