キーボードレイアウトの変更からSSD化まで
LOOX U最強カスタマイズ大全 (3/6)
2007年10月22日 11時31分更新
文● 宮里圭介、イラスト●古川誠之
HDDをSSDに換装してパフォーマンスアップする!
1.8インチのSSDをLOOX Uで使おう
フラッシュメモリーに記録するSSDはHDDと比べ割高だが、より静かで高速、衝撃に強いうえ省電力と、モバイルに適したメリットは多い。いま、最もホットなノートPC用交換パーツといえる。
LOOX UをSSDに換装する際に注意しなければならないのがインターフェースの形状。ロットによってIDEとZIFの2種類が存在している。最新モデルは大半がZIFを採用しているため、以下にその手順を記した。
なお、HDDのデータを引き継ぐ際は、冒頭で記した手順ではなく、外付けHDDにバックアップするのがオススメ(下記参照)。
元のHDDの内容をSSDに移すには……
ZIF対応のHDDケースが少ないため、Dドライブにバックアップする方法は使いにくい。別途用意した外付けHDDにバックアップし、SSDに復元しよう。
【外付けHDDが必要】“マイリカバリ”でDドライブではなく外付けHDDにバックアップしておこう。
手順1 本体裏のカバーを開け、HDDを取り外す
バッテリーと裏ブタのネジ4つを外し、HDDをゆっくりと引き上げる。固定用のゴムごと保護シートをはがし、コネクターの黒い部分をハネ上げケーブルを外してHDDを取り出す。
手順2 SSDの厚みを厚紙を使って調節する
マウンターを流用できるよう、厚紙を使ってSSDの厚みを調節しよう。全体に厚紙を貼ると熱がこもってしまうため、上下の2ヵ所を帯状に厚くしてやると安定させられる。
手順3 コネクターにケーブルを挿し固定する
コネクターの黒い部分が上がっていることを確認してからケーブルを奥まで挿し込み、黒い部分を倒すとケーブルが固定される。ムリをするとコネクターが壊れるので注意。
手順4 本体に戻してシステムを復元すれば完成!
SSDを本体に戻し、裏ブタを閉めてネジ止めすれば完成だ。BIOSで認識することを確認してから光学ドライブを接続し、リカバリーディスクからシステムを復元しよう。
SSD化に必要な道具&周辺機器
【1.8インチSSD】現時点で入手できるのはサムスンの『MCBOE32GQAPQ-MWA』のみ。容量は32GBで、大手パーツショップでの実売価格は6万円前後。
【外付けDVDドライブ】リカバリーにUSB接続のDVDドライブが必要。安価なIDE-USB変換機を使い、デスクトップ用ドライブを変換しても利用できる。
【厚紙とハサミ】SSDは薄いため、そのままではHDDのマウンターが使えない。厚みをかせぐために厚紙を使おう。両面テープもあると便利。
【精密プラスドライバー】カバーのネジ4本を外すのに必要。サイズが合わないとネジ頭をつぶしてしまうので注意。直径3ミリ以上はほしい。
SSDにするとどのくらい速くなる?
まずはベンチで見てみると、読み込み性能が大幅にアップしているのがわかる。実際に再起動時間も短縮されているし、なにより普通に使っていても待たされることが少なくなり、キビキビと動いているのが実感できた。とはいえ書き込みが遅いので、ファイルコピーは遅くなる。速度よりも静音性や耐衝撃性、省電力といった面を重視する人にオススメのチューンだ。
【HDDとSSDの速度比較】読み込み、とくにランダムアクセス性能は大幅にアップするため、OSやソフトの起動が速くなる。書き込み性能はそれほど高くない。
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