ACアダプタ電源を接続する
手元に12VのACアダプタがあれば、これを電源として使おう。まぁ、たいていのACアダプタなら大丈夫だが、出力電流が200mA以上のものを使うこと。正確を期すなら、ファンの消費電流以上に出力できるACアダプタであればOK。
ブロードバンドルーターは24時間稼動のはずなので、どうせACアダプタはファン専用となってしまう。そこでACアダプタのコネクタは使わず、ダイレクトにファンの電線と接続してしまおう!
たいていのファン側からは電線が3本出ているだろう。このうち1本は、回転速度検出用の信号なので、今回は利用しない。次は、ファンのコネクタの写真だが、この状態で見たときのいちばん右側の電線が回転検出信号となっている。
残る2本が12Vのプラスとマイナスとなるが、ACアダプタの電線をつないでみて、極性を探って欲しい。正しく空気が吐き出されればOKだ。もしファンが回転しなかったり、逆回転(吸い込み)する場合は、電線を入れ替えればよい。
最後はビニールテープなどで、接続部分を絶縁すること。ACアダプタ電源の場合は、これで完成である。
外付けドライブ用の電源ユニットを使う場合
この場合、HDD用などの電源コネクタが使えるので、あとは変換コネクタを経由してファンに電源を供給するだけでいい。
注意するのは、電源ユニットには100Vがかかっているという点。さすがにむき出しにすると、ショートなどの危険性があるので、少なくてもハンダ面にダンボールなどをあてがっておくべきだろう。先日の記事を参考にして、電源ユニットをケースに格納するのがベストだ。
ATX電源を使う場合
ATX電源なら基板もしっかりと金属ケースに収められているので、ショートの危険もケース製作の面倒もない。容量もパワフルなので何十個もファンを回してもヘタれない!電源としては最適だ。
ただ唯一の問題は、マザーボードにATX電源のコネクタを差し込まないと電源スイッチがONにならないという点。
しかしATX電源は、コネクタのある電線をマイナス端子と接続するだけで簡単に電源をON/OFFできるのだ。工作としては、小学校の豆電球の実験程度(笑)。
そのある電線とは、ATXの電源コネクタの13番、14番ピンにつながる電線だ。たいていのATX電源では13番ピンが黒、14番ピンが緑の電線になっている。この電線をニッパでカットして、よじって接続すれば電源が常時ONになる。
つまり13番ピンの電線と14番ピンの電線の間にスイッチをつければ、電源のON/OFFをコントロールできるというわけだ。これらは必要に応じて各自で工作して欲しい。
最後はファンと電源コネクタの接続。変換コネクタを使って、接続してやるのがベストだろう。
(次ページへ続く)
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