休憩
いよいよ百里基地航空祭も後半戦だ。この日は晴天に恵まれ、気温がどんどん上昇していく。スピーカーから「ただいまの気温は30度、水分を補給するようにしましょう」という呼びかけが頻繁に聞こえてくる。直射日光で焼かれながら取材する我々も交代で水を売店まで買いに行く。ところが、買い物から戻ってきた北村記者が力なく報告する。
「み、水ですが、どの売店も売り切れで買えませんでした」
あまりの酷暑に売店の飲料の供給量より、来場者の購買量と消費量が上回ってしまったということなのだ。我々にはもはや手持ちの500mlペットボトル2本だけしか残されていない。午後のイベントと基地から石岡駅までの帰路2時間強を持たせられるのだろうか……。そして石岡駅にそんな短時間で帰り着けないことを、神ならぬ身の我々はまだ知る由もなかったのだ。
ちなみに売店では、食事やお土産が数多く販売されている。前回の富士総合火力演習でも売っていた品もあれば、空自のイベントということでここならではの限定アイテムも販売されている。当日は販売エリアが大混雑だったこともあり、あまり多くのアイテムを見ることができなかったが、ここにその一部を紹介しよう。
基地内数か所で自衛官の男前選手権というのが開催されていた。一番男前だと思う番号を紙に書いて投票するのだが、投票した男前が独身の場合、TAKE OUTできるそうだ
別の場所ではパイロットのサイン会が行われていた
百里基地オリジナルネクタイ、1800円
こちらは百里基地の帽子
空自のパッチ。これ以外にも様々な部隊のものが販売されている
レプリカステッカーは1000円前後
ロボットに変形するF14戦闘機のおもちゃ。映画「トランスフォーマー」に登場するロボを真似たのだろうか? ロボット時はあまり強そうではない
百里基地限定銘菓「空の彼方に」。20個入り1000円。「百里ぬれ焼きせんべい」というのもあるそうだが、残念ながら完売していた
アクロバットチーム「Air-Rock」のグッズも販売されていた
こんなところにも「おでん缶」が! 隊員が戦闘食として食べるのだろうか? 1缶350円
秋葉原のおでん缶と比べると背がやや低い。「自衛隊おでん」の内容量は220gで、アキバ名物「おでん缶」より60g少ない
「自衛隊おでん」の原材料は、揚げボール、大根、昆布、ミニちくわ、こんにゃく、うずらの卵、たん白加水分解物、かつお節エキスなど
開けてみた。汁がたっぷり入っているのはいいが、串が水没してますヨ……。串があらかじめ具に刺さっていないため、取り出すには汁の中に指を入れなければならないのが残念
汁の色は薄め。具だくさんでなかなかイイ感じ。汁がよく染みた大根がおいしかったが、ちくわと揚げボールはアキバ名物「おでん缶」のほうがおいしいと感じた
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