(株)ウィルコムは28日、2.5GHz帯の周波数を使用する広帯域移動無線アクセスシステムの導入に向け、特定基地局開設計画の認定申請を本日総務省に提出したと発表した。これは最大20Mbps以上の高速通信を実現するという「次世代PHS」のためのものとなる。
同社によれば次世代PHSは、現行PHSの技術をベースとして、「OFDM」(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)や「MIMO」(Multiple Input Multiple Output)といった技術を付加して、最大20Mbps以上の高速伝送を実現する通信システムだという。OFDMやMIMOはすでに無線LANで使われており、高速な通信を実現している。
同社は次世代PHSについて、既存のPHSと同様の「マイクロセルシステム」で展開することで高い周波数有効利用率を実現できるという。また、現行PHSのマイクロセルネットワークを有効に活用・共用することで、総務省の指針案で義務付けられている5年以内での人口カバー率50%を実現するとしている。