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週末見るコンテンツはコレ★ 第9回

【週末見るコンテンツはコレ★】

これを見ずしてアメコミ・マニアは語れない!! 「300<スリーハンドレッド>」など必見の3作品

2007年09月28日 23時53分更新

文● 大石太郎

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 第9回は、アメコミ界の巨匠、フランク・ミラー原作のアクション大作「300スリーハンドレット>」と、アングラ・コミック界のヒーロー、ロバート・クラムに迫ったドキュメンタリー作品「クラム」、そしてオルタナティブ・コミック作家、ダニエル・クロウズ原作の青春映画「ゴーストワールド」と、アメリカン・コミックライターにちなんだ3作品を紹介する。

100万人対300人の壮絶な闘いを見て気合を入れろ!!
「300 <スリーハンドレッド>」

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価格 1500円
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http://wwws.warnerbros.co.jp/300/
販売元/発売元 ワーナー・ホーム・ビデオ

 テルモピュライでのギリシア軍とペルシア軍の戦いを描いた映画は、過去に「スパルタ総攻撃」がある。だが、本作はこれのリメイクではない。「シン・シティ」で監督デビューを果たしたアメコミ界の巨匠、フランク・ミラーによる同名のグラフィック・ノベルが原作だ

 史実なんてどこ吹く風。狂おしいほどに原作に忠実に、そして、けれん味たっぷりに映像化している。その再現度たるや凄まじいの一言。原作のグラフィック・ノベルがまるで絵コンテに見えてしまうほどだ。コミックやアニメが表現方法として優れている点のひとつは、実際にはあり得ない迫力ある構図を表現できることにある。実写版となる本作では、CGやSFXが効果的に活用され、原作の世界観を崩すことなく、さらにスケールアップした世界観を作り出すことに成功し、息を飲むほどの迫力満点の映像体験を満喫させてくれる

 「マトリックスを超える『新』映像革命、ここに誕生!」という惹句(キャッチフレーズ)はダテじゃない。映画「マトリックス」で導入されたスローモーション撮影技術「バレットタイム」のような斬新な手法はないが、全編を通しての映像の濃密さは映画ファンならば体験しておくべきもの。

 100万人のペルシア軍に立ち向かう、たった300人のスパルタ軍。愛する人、愛する家族、愛する国のために、明らかに勝ち目のない戦場に向かう男たち……というと「俺は、君のためにこそ死ににいく」のような翼賛的な内容を想像してしまうが、政治的な思想は介在しない。守るべきものを守る、そこにあるのは単純な男気だけ。よけいなモノを極限までそぎ落としているため、感情移入もしやすく、100万人 vs. 300人の闘いに完全集中できる。

 手に汗握る究極のアクション活劇。残暑厳しい今日このごろ、魂に気合いを入れ直す意味でも観ておきたい傑作だ

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