【その2】キーボード全面防滴
「キーボード全面防滴」は、その名のとおり防滴仕様のキーボード。松下がノートパソコンの破損原因で上位に挙げられるという「液体こぼし」に対応するために実現した機構で、コップ1杯程度の水がキーボードにかかっても、パソコン内部に水が入りにくい構造となっている。
キーボード全面防滴が新たに採用されたのは、T/Wシリーズの2つ(R/Yシリーズは従来から防滴仕様だった)。発表会では、4人のモデルが上からコップの水をこぼすというデモが行なわれた。
なお防滴構造は、10.4インチ液晶ディスプレーを搭載した「R7」のみ若干異なる。R7は本体が小さいため、キーボードにかかった水を本体底面に逃がす「ウォータースルー構造」が採用されていない。パソコンにかかった水が多い場合、パームレスト側などに流れる仕組みだ。
【その3】100kgf加圧振動
「100kgf加圧振動」は、パソコンの非動作時、満員電車を想定した圧力がかかっても、液晶ディスプレーや内部基板が変形しにくいというもの。従来から4シリーズとも対応していた要素になる。
技術的には、軽量化を図りつつ強度を確保するという天板部分の「ボンネット構造」、液晶パネルの外周部にパイプ状の構造を採用する「環状パイプ構造」、基板の一部分を浮かすことでボディーのねじれから基板の変形を守る「フローティング構造」といった点が関連してくる。
これらの3つのタフのほか、T7/W7では、USB機器の頻繁な抜き差しにも対応できるように、従来の20倍の強度となるUSBコネクターを搭載。さらにキーボードのキートップを従来モデル(T5/W5)の2倍外れにくくしたという。
冷却ファンが全機種搭載に
「Y」シリーズを除き、今まで冷却ファンなしを実現してきたLet'snote。しかし、今回、インテルのノートパソコン向けプラットフォーム「Centrino Duo」(開発コードネーム:Santa Rosa)に対応したことによって高くなった発熱を抑えるために、R/T/Wシリーズにも小型の冷却ファンを搭載。同時に、この冷却ファンの回転数を高速/標準/低速で切り替えるソフトも付属するようになった。
体感温度による不快感の違いは人それぞれのため一概には言えないが、今までのファンレスモデルでは、動作時に手首を置くパームレスト部分が熱いと感じる人もいた。そうしたユーザーにとっては、不満を少しでも解消できる仕組みが用意されたことは喜ばしいことだろう。