営業力の弱さを感じる日本企業、ニーズの差も苦戦の理由か
ソニーは徹底して日本のモデルと同じものを中国でも投入している印象だ。 シンプルなノートパソコンばかりが販売されている中国市場においては特異なメーカーではあるが、それがために支持する層もまたいるのだろう。
富士通も最近になって、超小型ノートの「LOOX U」を日本市場投入とほぼ同時に中国にも投入したり、日本では当たり前にある大画面のテレパソを市場に投入したりと、意欲的な行動をとっているように見える。これで富士通も近い将来メーカーとしての評価があがればいいのだが。
日本メーカーでは他にもパナソニックが、日本国内で根強い支持を得ている「Let's note」を「TOUGHBOOK」の名で販売している。しかし、今回はランク外だった。
バッテリー寿命にはあまりこだわらない中国人
しかし、中国では日本のように「長時間のバッテリー稼動、軽量、頑丈」というニーズは少ないようだ(頑丈へのニーズはあってもよさそうだが)。そのため値段だけが高いように中国の消費者には感じられているのだろうか。
この調査において「理想のノートパソコンのバッテリー駆動時間」という項目があるが、その結果は「3.5~4.5時間」(43.4%)という回答が最も多く、以下「4.5~8時間」(27.9%)、「2.5~3.5時間」(26.0%)、「1.5~2.5時間」(1.2%)となっており、長時間のバッテリー駆動時間は日本ほど求められていないことが分かる。
「理想のノートパソコンの重量」という質問においても、最も多かった回答より「1.5~2kg」(41.0%)、「2~2.5kg」(31.9%)、「1~1.5kg」(19.9%)、「1kg以下」(2.5%)、「2.5kg以上」(1.4%)となった。
また壊しやすい中国のノートパソコン事情ではあるが、残念ながら頑丈さに関する質問はなかった。ニーズはありそうだが頑丈さはノートパソコンを選ぶ際の指標にならないのかもしれない。