第8回は、ちびっ子はもちろんそのママやパパにも人気の「仮面ライダー電王」、今年の春に放送された話題のドラマ「セクシーボイス アンド ロボ」のDVDボックス、そして、アメリカのオタク高校生が主役の映画「バス男」のヒーロー(?)作品3タイトルを紹介! あなたのお気に入りのヒーローは誰?
俺のSuicaで変身できたらいいのに……。
電車と昔話をモチーフにした今シーズンのライダー
「仮面ライダー電王」
DVD
VOL.2(第5話~第8話)
価格 6090円
発売日 9月21日(発売中)
DVD
VOL.1(第1話~第4話)
価格:6090円
発売日 8月3日(発売中)
知らないうちに仮面ライダーがエラいことになっていた! ライダーなのに電車に乗るらしい、昔話がモチーフになってるらしい……などなど、昭和ライダーで育ってきた世代にとっては、「?」と思わざるを得ない噂ばかりを耳にする「仮面ライダー電王」。正直あまり期待していなかったのだが、見事に裏切られた。
今回のライダーは史上最弱の主人公で、怪人を憑依させることで変身する。その怪人の口グセは「オレ参上!」やら「俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」やら。そして電車で時を移動……と、これまでの仮面ライダーシリーズの常識を覆す設定の上で展開するストーリーは痛快そのもの。特撮ヒーローものというジャンルに押し込めておくにはあまりにも勿体ない。SFとして、ドラマとして、週末に見るコンテンツとして十分すぎるほど楽しめる良作。子供だけのものにしておくのは勿体ない。騙されたと思って是非みてほしい。
ストーリーはけっこう複雑。敵は地球征服を狙う悪の秘密結社、ではなく未来からやってきた侵略者「イマジン」。エネルギー体として現代にやってくるイマジンは、現代の人間と「契約」を交わすことで実体化する。契約者の願いを叶えることと引き替えに過去に飛び、そこから時間をねじ曲げ、自分たちの都合のいい未来を作ろうとする。仮面ライダー電王は時の運行を守るためにイマジンと闘うというストーリー。
パラレルワールド的な世界観をメインターゲットである子供たちが本当に理解しているのかは疑わしいところだが、大人が見ても十分楽しめることは確か。
まず、人にあらざる異形の姿に苦悩する、シリアスな昭和のライダー像は最初に捨ててほしい。石ノ森章太郎の死後、独自の発展を遂げてきた平成ライダーの集大成が、この仮面ライダー電王なのだ。
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