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独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾 第10回

第10回 SNS運営の起業家へ転身! 事例からみる起業成功法

2007年09月25日 15時06分更新

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仕事受注のポイント

創業時は自分ひとりだけで始めた磯さん。1年くらい経ってから弟さんが入ったそうですが、お互いに主張を譲らず、残念ながら喧嘩別れしてしまいました。その後、3年目くらいから一般の社員を採用し始めました。

「最初の3年くらいは『食べていければいい』と思っていました。仕事は最初、前の職場に営業に行って継続的に入るようになりました。会社員時代の信頼関係で、元の上司を通じて仕事をもらえたのです。辞める時にはちゃんとその辺を計算して、絶対に後で仕事をもらえるように、と思ってきれいに辞めたんです。自宅でこっそり稼いでいたというのも、実は後からカミングアウトしたんです(笑)。『辞めないで』って言われて辞めたかったので」

 磯さんのように元の勤務先の上司との信頼関係を予め築いておき、退職してからもその絆を大切にすることは、起業したばかりのときには大切でしょう。ただし、顧客の担当者が人事異動になってしまったりすると、請負会社が一変することは多々あります。

「頻繁に顧客のもとに顔を出して、担当者が変わっても上手く引き継いでもらうように働きかけたり、リスクが回避できるように年間契約につなげたりと、地道な努力は怠らないようにしています。SEはどちらかというと技術を重視しがちだけれど、人間関係も大事にした方がいいと思います。それから自分では若手社長の集まりには、積極的に参加するようにしています。情報と人脈を得るためです」

 起業後の営業は、非常に重要。磯さんのように頻繁に顧客のところに顔を出し、年間契約などで仕事が切れないよう働きかけるといったことはもちろん必須と言えるでしょう。また、人脈づくりという点では、情報収集のために若手社長の集まりに参加するなども有効です。

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