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Premiere Pro CS3ではPanasonic P2をサポート

アドビ、「Audition 3」と「Flash Media Server 3」をプレビュー

2007年09月19日 19時14分更新

文● 千葉英寿

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Premiere Pro CS3+P2カードのデモを披露


 P2カードを使ったPremiere Pro CS3のデモンストレーションは、フィールドマーケティングマネージャーの土屋徒知史氏とユーザーであるトランス・デュースの代表取締役の樋口 実氏が行なった。

アドビ システムズの土屋徒知史氏

アドビ システムズの土屋徒知史氏

トランス・デュースの樋口 実氏

トランス・デュースの樋口 実氏

 樋口氏はP2対応によるメリットを、「制作予算がオーバーせずに済んだ」「キャプチャーの時間が短縮できた」などを挙げ、「P2カードが対応してなくて困っていたところで、いいタイミングでの対応だったのがありがたかったです。また、AfterEffectsの対応もお願いしたいと思っていたところ、本日“10月中に対応”の発表もあったのもよかったですね」と率直に語った。

トランス・デュース制作による女性ユニット“bless”の「みんなのて」のPV制作事例

P2カードを使ったPremiere Proの活用事例として、トランス・デュース制作による女性ユニット“bless”の「みんなのて」のPV制作事例が披露された

P2カードをパソコンに接続

カメラからP2カードを取り出して、パソコンにつないだカードリーダーに接続する

「レンダリングの必要なくノンストレスです」と樋口氏

P2カードを接続するだけで直接データが読み込める。「レンダリングの必要なくノンストレスです」と樋口氏

ダイレクトに編集が行なえるのが大きなポイント

ダイレクトに編集が行なえるのが大きなポイントだ

After Effectsで制作したモーショングラフィックをすぐ反映できる

After Effectsで制作したモーショングラフィックもすぐに反映できる

「強調したい部分をマスクし、周囲にブラーをかける事で印象的な映像ができました」と樋口氏

「強調したい部分をマスクし、周囲にブラーをかける事で印象的な映像ができました」と樋口氏

Encore CS3での書き出し

Encore CS3での書き出しも直感的に行なえ、プレビューも可能だ


MainConcept「MPEG PRO」プラグインのデモ


XDCAMの取り込みは「MPEG PRO」で対応

XDCAMの取り込みはMain Conceptのプラグイン「MPEG PRO」で対応する

プレビューはカメラにバンドルされたソフトで行なう

プレビューはカメラにバンドルされたソフトで行なう

Premiere Proに簡単に取り込めた

Premiere Proに簡単に取り込めた



Audition 3は“オーディオのプロ”向けツール


 続いて、同じくIBC2007で発表された新製品で、レコーディングとミキシング、編集、マスタリングとオーディオ制作のプロフェッショナル向けの統合ツール「Adobe Audition 3」が紹介された。

Auditionはオーディオプロという位置づけの製品

Auditionはオーディオプロ、Soundboothはクリエイティブプロ向けという位置づけの違いを明示した

 同社のオーディオ関連ツールとしては、各種スイート製品に組み込まれている「Adobe Soundbooth」があるが、Soundboothはオーディオ制作の経験が浅いクリエイティブプロ向けのツールであり、Audition 3はサウンドデザイナーやレコーディング、マスタリングエンジニア、ミュージシャンといったオーディオの専門家のためのツールという位置づけだ。

Audition 3のインターフェース

Audition 3のインターフェース。メインウィンドウを区切ったり、タブを切り替えて使うなど、作曲に専念したいユーザーの使いやすい作業環境を提供している

 Audition 3の最も大きなポイントは、入力方法として「ピアノロールMIDIエディター」が使えるようになり、サードパーティー製エフェクトプラグインとして一般的な「VSTi」(VSTバーチャルインストゥルメント)をサポートしたことだ。また、マルチプロセッサー対応によりパフォーマンスの向上も計られている。入力後のオーディオ編集でも「スポットヒーリングブラシ」(ノイズ除去などに有効な編集ツール)などを採用することにより、直感的な作業が可能になった。

ピアノロールMIDIエディター

ピアノロールMIDIエディターを搭載した

スペクトル表示も可能

スペクトル表示も可能だ

 Audition 3はWindows版(Windows Vista/XP対応)のみの提供となり、既存のクリエイティブスイート製品群などには組み込まれず、単体での販売となる。11月中旬の発売が予定されており、価格は4万950円。アップグレード版は1万4490円で、ダウンロード版の本体価格は1万3800円となる。

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