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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第12回

フリーターから「GyaO 光」へ。“人脈づくり”が引き寄せる転職パワーとは

2006年09月07日 00時00分更新

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すべての成功になくてはならない人づき合い能力

 フリーターを経てプログラマとなった乗田さん。その後、楽天市場で店舗アシスタント、インフォシークでサーファーやデータ分析などを経験して、Webの知識やスキルを着実に積み上げ、現在はプロバイダの商品開発に携わるようになっている。そうした職歴や過去の転職活動を振り返り、彼はこのように語る。

「仕事の知識やスキルに関しては後から身に付けられる部分もあると思うのです。僕の転職が成功したというのならば、それは何より社内や顧客、ユーザーを問わない人とのコミュニケーションに積極的であったからだと思います。あいさつをすることや、自分から話しかけることなどを心がけるだけで、自然と相手からも話しかけられることが多くなり、そこから人と人との繋がりができていくではないでしょうか。人のネットワークのなかでは、自分が思ってもいなかった方向に物事が発展する可能性があると思います。また、さまざまな人と会話できる環境は、仕事で行き詰まったときに思わぬ人から解決策を授かることがあるなど、転職成功のみならず、もしかするその後の仕事すべてに成功を広げられる可能性も秘められていると思います。もちろん職場に限らず、友人とお酒を飲んでいるときでも、繋がりは生まれるはずですよね。実際、僕にUSENを紹介してくれた友人は、初めは僕が楽天でどんな仕事をしているのかも知らず、単にフットサルを通じてできた友だちとして転職を打診してきたのです。一緒に仕事をできる人間か否かという点をまず見てくれた、ということでしょう。つまり、結果的に自分の能力を伝える場は、面接会場だけではなかったように思うのです。なので今でも職場や友人たちの間では、常に自分の仕事ぶりや人間性は見られているという意識を高く持っています。転職を考えているのであれば、まず過去現在の人間関係を大切にしながら、今後の可能性を探っていくことも大切ではないでしょうか」

 IT業界は他業種に比べ、特に専門かつ最新の知識が求められる場合が多く、それらの強化ばかりが転職には有効であるように思われがちである。そんな中にあって乗田さんが強調したのは人脈づくりの大切さだ。転職を考慮して、即戦力であるように己を磨いておくことは必須だが、面接は“一緒に働く人間を審査する場”であることを忘れてはならない。そして転職のチャンスは、人と人との繋がりの中にも隠れていることがわかる。それを発掘するために必要なものは何か──。どんな最先端の仕事の職場も、「人で構成された場」であることを忘れてはならない。

現在の会社へ転職する際の活動スケジュール
2004年11月転職活動開始(転職の誘いをうける)
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11月顔合わせ(友人に職能を披瀝)
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11月1次面接
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12月2次面接
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2005年1月入社(正社員)

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